"幻のイベリコ豚"に魅せられて──狂気的なこだわりが生んだ、本物の生ハム(後編)
「最高の食材は、その価値に見合う感動がある。でも究極の幸せは、その感動を多くの人と分かち合えること」―。前編で紹介した山田悠平氏の言葉には、深い覚悟と未来への展望が込められていた。スペインの小さな村で一枚の生ハムと出会い、23歳で起業を決意した彼の挑戦は、今、新たな段階を迎えている。
生ハム大国スペインには、知られざる奥深い世界が広がっている。数千年の歴史を持つ伝統的な生産方法、希少な純血統の豚、そして厳格な品質管理。その頂点に君臨するのが、最高級生ハム「ハモン・イベリコ」