洋菓子メーカー工場勤務の安定感抜群のサラリーマンに出会う
お相手のプロフィールをiPhoneで毎日数時間見ている日々が続く。
何千人のデータを見ていくのだから、肩こりや眼精疲労が半端ない。
筋膜リリースガンで肩まわりをほぐす。これは必須アイテム!
洋菓子メーカー工場勤務のサラリーマンは、年収がやや低めだったけれど、向こうからアプローチしてくれて、やりとりしてみてすごく真面目そうだし、勤務地が私の家と近いこともあり、「まずは会ってみましょう」ということになった。
相手の本気度を試す意味でも、どちらの家からも遠くもない場所とかではなく、私の家から近い場所でお気に入りの喫茶店を指定してみる。
とりあえず会ってみないと分からない。
だいたい会う前にLINE交換をしたがる男性が多いのだけれど、この男性は特にLINEを交換せずに、約束の時間よりも早めに喫茶店で待っていてくれた。
第一印象は良かった。
そして、お互いの仕事の話や好みのタイプについて話す。
唯一、気になったのは仕事へのやる気が感じられないこと。
好きな仕事を選んだというけれど、給料は上がらなくてもいいから残業はしたくないと言う。
働き盛りなのに、仕事の話においても全く無表情だ。
表情が乏しい。緊張ではなく、感情の読めない無表情さ。
クールとか不器用とも違う暗さが漂う。
目が笑っていないことに気づいてしまった。
ドキドキ感もなく、相手のことを冷静に観察している自分に気づく。
せっかく「楽しかったので、もう一度デートしましょう」とお誘いをいただいたのだが、なぜか断ってしまった。
まだマッチングアプリを始めたばかりで「もう少しドキドキしたい」「恋愛結婚したい!」という部分で、私の気持ちの整理が付いていなかった。
ある程度の人数の男性と実際に会ってみて、自分の素直な気持ちと向き合っていくしかない。
少しずつ自分の理想が消えていく。
なるべく先入観なしで、相手と対峙するように心がける。
これは人間と人間のコミニケーションの基本的なことなのかもしれない。
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