その後、アプリの通知音が鳴り止まない日々が続く
さらに、マッチングアプリの登録を続けていくと、もう一日中アプリの通知音が鳴り止まない。
メッセージのやりとりだけでもすごい数になっていく。
仕事と同時進行は厳しい。
しかし、マッチングアプリの沼にどんどんハマっていく。
時間があると、つい頑張ってしまう。
信じられないことに世の中の男性は会社員として働きながら、業務時間中にこんなにもマメにマッチングアプリをやっているという現実。(もちろん全員ではないけれど)
私の方が心配になって「勤務中じゃないの?」と聞くと、「ちゃんと仕事してるよ」とかマメに即レス。
マメな男性はやっぱりモテるというのは事実で、マメにレスが来ると大切にされている気がしてうれしい。この矛盾、どうしていいか分からない。
アプリ内におけるやりとりは運営側がメッセージの内容を監視しているということもあり、下ネタはほぼ出さずに紳士的なふるまいや社会人同士のごく普通の会話が続く。
それがLINEを交換した途端に、突然「ですます調」ではなくなり、恋人のようなフレンドリーな会話が始まる。
かわいいスタンプを送ってくれたりして、急にふたりの距離が縮まる。
それが次第に、ハートマークとか下ネタが少しずつ入ってくる。
特技に「マッサージ」と書いたのが逆効果だったのか。
「風呂上がりにマッサージして」とか(会ってもいないのに)そういう内容のLINEがいろいろな人から届く。自業自得である。
やんわり返信していると、いきなり「温泉行こうよ」とか「下着姿の写真を送って」とかエスカレートしていく。
そこには既婚者も混ざってくるので、ちょっとしたやりとりから探偵のように相手の嘘を見抜いていかなくてはならない。
セクハラ発言満載(というか、もう会話がほぼ下ネタだけ)のLINEが「朝のおはよう」から「夜のおやすみ」まで、たくさんの男性から送られてくると、さすがに凹む。
既読スルーすると「ノリが悪い」とか「なんでー」とか「好きだよー」「どうしちゃったの?」とか返ってくる。
会ったこともないのに、そんな人はもうブロックしていくしかない。
そうやって漠然と見えてくるゴールに向かって走り続けた。
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