教員の給料(調整額)upについて
こんにちは、クロダです。
少し前に教員の調整額が上がる話がありましたね。
そのことについて、わたしの意見を書いていきます。
教員は、みなし残業代のような形で、給料の4%を上書きした給料をもらっています。
「教職調整額」といいます。
今年度の4月、教職調整額が「少なくとも10%以上」に上がることが、決議されました。
割合としては2.5倍以上の調整額がもらえることになる!
と、マスコミも騒いでいました。
正直、大変腹が立ちました。
わたしが教員をしていたときの給料がおよそ25万。この4%というと、1万円。
つまり毎月、1万円で60〜100時間の勤務時間外労働でした。
時給だと100〜167円。
この現状で、不満を持たない人なんていませんよね。
では、調整額が10%になるとどうでしょうか。
「2.5倍にも!?」と騒ぎ報道していたニュースもあるのですから、さぞすごい金額がもらえるのでしょう。
同じく、25万を基準に考えると、10%は2.5万円。
60〜100時間で2.5万円。
時給にすると…250〜457円…。
そりゃ腹が立ちますよね。
「残業は60〜100時間ですが、もちろん残業代でます!時給は以前の2.5倍で250円です!!」
そりゃ教員志望減りますって。
こんな求人あっても誰も来ませんって。
リクルートエージェントもびっくり。
そもそも4%という数字は、その時代の平均残業時間から算出された数字らしいです。
なら今の時間に合わせて調整額は変わらないといけませんよね。
なのに、勤務時間外労働は現在100〜167円。
働かせホーダイにも程があります。
さらに、今年度5月、財政制度等審議会にて、教職調整額の引き上げは「適当ではない」とされました。
主な理由は、簡単にいうと次の通りです。
1.採用試験の倍率が下がっているのは、志望する人数に変化はないが、退職者が多いという、年齢構成に伴った必然的な結果であるため、気にしなくて良い。
2.もっと、教育現場を効率化する方法があるはずだから、調査をすべきだ。
3.そもそも一般行政職より高い給料であり、民間の給料底上げに伴って、さらに上がっていく雰囲気があるため、調整額は上げなくていい。
4.主任手当を増やすなど、もっとよい改善方法が他にあるはずだ。
これらの観点から、教職調整額の引き上げは「適当ではない」とされました。
ツッコミたいところ満載です。
結果、現在も4%から変わっていません。
わずかばかりの期待すら地に落とされます。
わたしが教員を辞めた大きな理由の1つです。
どんなに文科大臣が変わっても毎度調査のみで何も変わりません。
この業界には未来がない。
そう感じたので、自分で未来を切り開くことにしました。
教員の志望率の低下は大問題となっています。
しかし、的外れの対策しかしません。
しようとしていないのか、そもそも予算などの関係でできないのかはわかりませんが、どちらにせよ未来がないことに変わりはありません。
仕事を減らせばいいのに。
みんなが定時で帰れて、教員も子どもも元気に過ごせるようにすればいいのに。
そしたら調整額もあって人気の職業になるだろうに。
ただの一般人のわたしですら分かることなのに、実現には至らない。
文科「せめて調整額を上げようと頑張ってはいます!」
結局上がってないですからね、頑張ってるけど成果はありません状態。
成果が出なければ給料もらえませんよ、民間なら。
少し愚痴っぽくなってしまいましたが、「教師は天職だ!」として、前向きに頑張っている友人たちも山ほどいます。
子どものために自分の時間を削ってたくさん仕事する素晴らしい人たちだなと思います。
もし、自分に子どもができたなら、そういう先生に担任をしてほしいです。
自分は転職という選択をしましたが、教育界の今後の発展を心から願っております。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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