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第172回芥川賞の受賞者の会見で嫌な気分になるなんて

2025年1月16日の、あさから。


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昨日の午後、第172回芥川賞の受賞者の会見があった。

僕は1日遅れでこの会見をYouTubeで見た。

そこで、ちょっぴり思ったことを書いてみた。サクッと読んでみてほしい。






卑怯な質問


いつも記者会見を見ていると、思うことがある。

なんで、そんな意地悪な聞き方するんだろう。

記者の方々がプロフェッショナルだということは重々承知で言わせてもらうが、リスペクトやマナーをもう少し念頭においた質問はできないのだろうか?

常に質問のすぐ後ろに、大衆にウケそうな記事のタイトルが嫌な笑顔で顔を覗かせている。…少なくともボクはそんな風に感じる。


今回の会見でこんなやりとりがあった。

以下、やりとりを抜粋し、AIを活用して軽く編集したものを共有する。
(正確な情報が欲しい方は以下のURLから会見を見てみてほしい)


👤記者
デビュー当時から一貫して、マイノリティの方々が当たり前に中心にいるような作品を書きたいとおっしゃっていましたよね。そのテーマとして、性的マイノリティやその他のマイノリティが自然に登場する作品を描かれてきたと思います。改めて、そういった作品を書く理由や思いをお聞かせいただけますか?
安堂さん
そうですね、マイノリティの人を書こうっていうよりも、小説で登場人物を決めるときに、やっぱり設定をある程度決めるじゃないですか。その中で、自分にとって自然なものやテーマに近いものを選ぶ感じなんです。それがデビュー作の頃から変わっていない気がします。
👤記者
つまり、ご自身にとって当たり前と思うものが、これまでの小説にはあまり描かれていなかったからこそ、ご自身で書こうと思った、ということもあるんでしょうか?
安堂さん
そうですね。最初はやっぱり、自分が小説家として何を書くか考えるときに、楽しいと思えるものを書きたかったんです。小説って基本的には一人で作るものなので、自分が書いていて楽しい、読んで楽しいと思えるものを作る。それが一番大きかったです。
👤記者
もう1つ伺いたいのですが、例えば作品の中でゲイの男性や、ミックスルーツの方が主要な登場人物として描かれることがありますよね。そうなると、どうしても作者の属性と結びつけられて、「作者もそうなのではないか?」と見られることがあると思います。ご自身のことについて、基本的に語られてこなかった理由や、そのスタンスについて教えていただけますか?
安堂さん
そうですね…。改めて言うと、あくまでキャラクターがそうであるだけで、自分自身がどうかというのはまた別の話です。でも「そのキャラクターがそうだから、作者もそうだ」と考える人もいると思います。それに対して「疑問を持ったら必ず答えてもらえるべきだ」という風潮は、個人的には良くないと思っているんです。自分が答えたくないからではなくて、答える価値がない、というと少し偉そうに聞こえるかもしれませんが…。とにかく、自分自身の情報を語るかどうかは、選んでいる部分がある、という感じです。
👤記者
なるほど。つまり、キャラクターと作者を結びつける質問には必ずしも答えなくてもいい、というスタンスなんですね。
安堂さん
はい、そうですね。
👤記者
よくわかりました。ありがとうございます。

会見より抜粋


文字情報のみでもやっぱり嫌な気分になるやり取り…

嫌ポイントはいくつかあるが、感想を一言で!と言われたら
「これさぁ、アウティングだよねぇ?」と言いたい。

直接的な質問を避けているようでド直球なこの質問のタチの悪さ。

自分のトイレではないからと、次使う人のことを考えずに汚しても気に留めない人のような無責任さを感じた。




紳士的な対応


そんな質問に対して、安堂さんは重いカーテンに物を投げた時のような紳士さで対応した。

記者に対するリスペクトと会見の場でのマナーを念頭に置いて。


今回の会見でのこの質問の論点は、決してマイノリティへのアウティングではない。

記者という職業の倫理観やマナーといった部分にある。

そもそも会見という形式が、構造的に問題を持っているのでは?というような話をし始めたらキリがないので、今回は記者のに焦点を当てる。


記者(報道関係者)というのは、特権を駆使できる職業の一つだ。

映画でも、しばしば取り上げられる記者という職業は「苦悩・葛藤」が描きやすいのだと思う。

これは、一般人が特権を持つことによる一種の副作用なのかもしれない。

別にボクは記者という職業を批判したいわけではない。

ただ、自分たちの持つ権力の与える影響と、その先の未来を考える想像力をもっと持って欲しいと切実に願う。


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今回思ったことは、あくまでも「たまたまyoutubeで会見の映像を見た奴」の視点から語られる戯言でしかない。

会見現場にいたら…記者の家族だったら…安堂さん本人だったら…

ボクは見えてる部分でしか、理解、解釈していない。

ただ、今回はこう思った。ただそれだけだと思って読んでくれたら幸いだ。


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