初心者のための投資のこれから<7月>(無料) 2024年7月最新版 7月配信分
FXを中心に、ドル円相場を、株、仮想通貨の今の状況とこれからの分析を、初心者向けにお伝えします。
5日、13日、28日、31日配信
7月5日配信分
7月のトレードがはじまりました。
6月から円安が進んでいます。161円を超えて、162円に近付き、また日銀の為替介入が話題になり始めました。
一番の注目は なんといっても、今週の5日に発表される
「アメリカ雇用統計と失業率」
ここに注目があつまっています。
その結果の前にドル円はどう動いたか、みてみましょう。
7月1日 23:00(日本時間)
6月ISM製造業景況指数が発表されました。
結果は 前回48.7 今回48.5(予想49.2)
基本50を下回る数字は悪い結果です。予想よりもさらに下回りました。
161.345円から160.947円まで急落します。しかし、すぐに買われてドル円は上昇、161.73円まであがっていきます。
ともかく円が弱く、下がるとすぐに買われてドル高になる状況でした。
2日には 5月雇用動態調査(JOLTS)求人件数 が発表
前回805.9万件 (791.9万件) 今回は814.0万件(予想791.0万件)
求人は増え、労働市場が強いことが浮き彫りになります。
161円台を推移していたドル円価格は、さがっていた161.276円から161.584円へと上昇します。雇用が悪いという情報が流れていましたが、結果は強かったわけです。
3日には 今度は 6月ADP雇用統計(前月比)が発表です。
前回は15.2万人 (15.7万人) 今回15.0万人(予想16万人)
減少です。161.686円から160.768円まで急落します。
しかしそのあと、4日には161円台に戻ります。
このように、ドル円は下がれば円安へと上昇し、雇用関係の減少という、ドル安期待で下がるという、160~162円のレンジを作ります。
そして5日 21:30
アメリカ雇用統計
の発表です。
6月非農業部門雇用者数変化(前月比) 前回27.2万人 (21.8万人)
今回20.6万人(予想19.0万人)
米国6月失業率 前回4.0% 今回4.1%(予想4.0%)
米国6月平均時給(前月比) 前回0.4% 今回 0.3%(予想0.3%)
米国6月平均時給(前年同月比) 前回4.1% 今回3.9%(予想3.9%)
ドル円は始め下がったかと思うと急上昇し、またさがり、上下にふれて判断に迷うような動きを見せます。
確かに雇用者数は20.6万人と予想をこえてふえてます。いっぽう失業率は4.1%と悪化しています。時給は予想通りですが、前回よりは下がっている状況です。
実は、今回の雇用統計はかなり悪いという情報がながれていて、ドル売りが進んでいました。ですから雇用統計発表前にはドル円はかなり下がり、160.50円まで下がっていたのです。しかし、強い雇用者数で損切りして上昇していき、161.30円までドル高に戻ります。 が、そのあとはまた売られていき、結局、160.74円で今週のトレードを終えています。
実は、この数値、今回の雇用統計の発表前と同じくらいの価格です。
市場はドル安への期待を持ちながら、現状維持というスタイルです。
「6月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比20万6000人増と伸びが減速。過去2カ月分は計11万1000人下方修正された。平均時給の伸びも減速した一方、失業率は4.1%に上昇した。 円相場は米雇用統計発表後、一時1ドル=160円35銭まで上昇。ただ、その後は161円台前半に下げる場面もあるなど、不安定な値動きとなった。」と報道されました。
それでは、これからのドル円はどう動くのでしょうか?
ドル円の、週間ベースでは円は対ドルで4週間ぶりの上昇となっています。
そして、 デリバティブ市場では、年内2回の利下げが再び完全に織り込まれ、9月に利下げが開始される確率は約76%とみられています。また、金相場は続伸し、6週間ぶりの高値をつけました。
日本のトレーダーは円安方向(ドル高)で儲けたいとおもっています。スワップポイントもつきますし、円は本当に弱いですから、また、為替介入も利益のチャンスと狙っています。
一方、欧米の大口は、ドル安を願っています。正確に言えば、金利の値下げです。(結果として、ドル安)
ともかく、なんとしても、株があがること、金やCFDの利益があがること、ついでに仮想通貨もです。
日本のトレーダーと欧米の大口では、やはり欧米が強いです。ですから、短期でドル円はあがっても、やはり下がっていくだろうとみています。来週のCPIで、また下がって欲しいという願いとともに、リーク情報が流れてきます。
そして、アメリカ大統領選挙、ほぼボケ老人化しているバイデン大統領、選挙前に利下げをすれば、国民の支持を得られます。(トランプ候補は、そのために利下げに反対しています。まあ、大統領になれば、即、利下げするでしょうが)バイデン大統領の代わりに、ハリス副大統領が出馬するかもしれないというニュースもありますし、まだまだこれから波瀾がまっていそうです。
初心者のみなさんは、まだまだ、勝ちづらい展開がつづくことになります。
13日配信日
7月、暑い日と、大雨が地域ごとに、襲っています。みなさんはだいじょうでしょうか?
それでは今週のドル円をみていきましょう。
7月11日 21:30
アメリカの消費者物価指数CPIが発表されました。
6月消費者物価指数(CPI)(前月比) 前回0.0% 今回-0.1%(予想0.2%)
米国6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 前回3.3% 前回3.0%(予想3.1%)
米国6月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)前回0.2% 今回0.1%(予想0.2%)
米国6月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)前回3.4% 今回3.3%(予想3.4%)
CPIは、はじめてマイナスを示しました。「-0.1%」この数字は衝撃です。
ドル円は急落します!
161.520円にあったドル円は160.776円まで落ちます。
ここで、一度とまったポジションはまた円安に買われ始めます。
こういう結果がでたか、と思ってローソク足をみていた、その10分後、160.97円まで戻ったところで、またドル円は急落します。
一気に160円を突破し、値をさげて、159.453円まで下がります。急激な下げはまだ続きます。上昇してもまた、落ちていきます。結局、157.483円までドル円は落ちました。4円も下がりました。
この動きは「為替介入?」「大口の投げ売り?」情報が混乱します。
今回のCPIは低くなるという情報がでまわっていました。ですから、マイナスという数値に対してもさほど大きく下がってはいなかったのです。
むしろ報道的には「米国債市場では利回りが急低下。CPIデータが落ち着いた内容となったことで、米金融当局が年内に少なくとも2回の利下げを実施するとの観測が強まった。」という利下げに関しての関心が高いわけです。
「利回りは大半の年限で3月以来の水準に低下。米金融政策見通しにより敏感な2年債の利回りは一時13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて4.486%となった。JPモルガン・チェースのエコノミストらはCPIを受け、米利下げ開始時期の予想を9月とし、従来の11月から前倒しした。」とされています。
欧米市場では、次の利下げの関心にうつっていました。
日本ではCPIよりもその後の値動き、
再度の為替介入
に注目が集まっています。
その後の報道によれば、やはり政府の為替介入のようです。神田財務官はいつものようにコメントをしていませんが、深夜にインタビューを受けたのが為替介入したからだと、突っ込まれています。
使われた為替の金額は、3兆円という報道もありますが、また月末に発表される日銀の保有金額でわかると思います。
こうして、4円も下がったドル円は翌日には159円台に回復して、
12日 夜 21:30 今度はもう一つの物価指数
6月卸売物価指数(PPI)の発表です
6月卸売物価指数(PPI)(前月比)前回-0.2% (0.0%) 今回0.2%(予想0.1%)
米国6月卸売物価指数(PPI)(前年同月比) 前回2.2% (2.4%) 今回2.6%(予想2.3%)
米国6月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比) 前回0.0% (0.3%) 今回0.4%(予想0.2%)
米国6月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比) 2.3% (2.6%) 今回3.0%(予想2.5%)
結果はすべて上回っています。
ドル円は上昇です。158.571円にあったドル円は159.072円にあがります。
しかし、そのあとは力なくさがりはじめ、行ってこい、の状態で、158円にもどります。CPIに比べて反応は限定的でした。
その後22:08 突然、ドル円は下がり始めます。「また 為替介入か?」とおもいます。
158.665円から157.373円まで下がります。しかし、急落はここまでで、また次第に上昇します。
23:00 そしてやはり注目の
6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 が発表されます。
前回68.2 今回66.0(予想68.5)
結果は悪く、消費者のマインドも低いようです。
しかし、ドル円は反応はほとんどなく、わずかにしたひげをつけただけでした。
しかし、23:11 発表10分後に ドル円はまた下がります。
158.263円から157.400円へ落ちます。
指標発表後におこる、たびたびのドル円の下げ、(ドル高円安)が起きています。これは大口のAIのアルゴリズムなのか?当局のステルス介入なのか?
こうして今週の衝撃的な値動きのドル円は、
157.900円で終了しました。お疲れ様です。
さて、今後の動きはどうなるのか?
それが一番気になるところと思います。
為替介入後の12日も指標発表後のドル円の下げは、介入にしては小さいです。でも、ステルス介入なのかもしれません。
トレーダーに疑心暗鬼がひろがっています。
ドル円をロング(買い)でポジションを持っていた人はかなり焼かれた人も多かったはずです。
ポジションを持つとたたきに来る感じです。
まさに当局の思惑どおりです。
来週も、為替介入や、ドル円の下げは来るのでしょうか?
私は、たびたび日銀もお金を使えませんから、ほぼないとみています。
また、来週は強い経済指標の発表もありません。なにより、ドル円は160以下に抑えられています。
日米の金利差はかわらずです。
また、今回、ロングでやられたトレーダーは、これであきらめるでしょうか、むしろ、負け分を取り返すべく、ロングを再度しかけてくるとおもいます。
様子を伺いながらのロングとショートの戦いがまた始まります。
一方、大口はドル安にかじを切っているようです。フェッドウオッチをみると、今月末の、FOMCのアメリカ金利は、据え置きが93.3% つまり据え置きで決まりです。
そして、8月はFOMCがありませんから、
次の、9月の金利は、今回のCPIの結果を受けて、利下げが88.1%まで上昇してしまいました。
市場は利下げを完全に織り込みました。
来週もドル円は上げていくでしょう、そして、時間がたつにつれて、ドル円は次第にさがっていく、
短期で上昇、長期で下降という流れを迎えます。
これからは、ドル安と円安ということです。
つまり、わかりにくい相場が続きます。
初心者は、わかりやすい組み合わせを選んだほうがうまくいきます。
ドル円ではなく、ドル円以外のドルの相場、つまり「ドルストレート」のトレードするほうがわかりやすいでしょう。
ドル円がどうもうまくいかないという初心者は、別のドルでのトレードをしてみてください。
それでは、来週も頑張っていきましょう❣
21日配信日
世界を驚かせる事件が起きました。
それは
ドナルドトランプ候補の暗殺未遂事件
です。
2024年7月13日、米国ペンシルベニア州バトラーで行われた共和党の集会で大統領再選を目指すトランプ氏が演説中に銃撃され、耳を負傷しました。トランプ氏にシークレットサービスが覆いかぶさると、そこから、血を流しながら、こぶしを高くつきあげるトランプ氏の映像、巻き起こる「USA」の合唱、これがリアルタイムで世界にながれたのです。
この事件で次期アメリカ大統領になるのは、トランプ候補にきまりだと大きく流れが動きました。「もしトラ」から「かくトラ」(かくじつにトランプ大統領)となりました。
ぼけ老人化しているバイデン大統領には、民主党代表候補の引き下ろしがはじまっています。
トランプ氏は現在のドル高を批判しており、今後まちがいなく
ドル安に政策をとることが見込まれています。
こうして、今週のドル円は大きく円高方向に動きました。
主要な経済指標がない、なかで、ドル円を動かしたのはさまざまな要人の発言でした。
FOMC(米連邦公開市場委員会)のパウエル議長が目標の2%にならなくても利下げの可能性があることに言及をし、日本の河野デジタル大臣が円高是正のために日銀に利上げを求めたり(翌日には、これはすぐに撤回されましたが)このドル安、円買いのながれに後押しをしました。
15日には157円のドル円は、16日158.7円に上昇、それが17日には156円と2円も下落。18日には155.3円という円高をつけ、19日には円安、157円に戻る、という動きをして、結局、今週のドル円相場は157.48円で終了しました。
欧米の大口、機関投資家は「へッドウオッチ」をみると、今月、7月の利上げはなく、据え置きを95.96%と、みています。
そして9月のFOMCでの利上げを94%の確率で行うとみています。
さらに、11月、12月と続けて利下げを行うと期待しているのです。
先月には、今年の利下げは1回のみ、と言われていたのに、ここにきて、3回に変更という流れに変わっています。
これからのドル円の流れはどうなるのでしょうか?
正直、読めません。
それはどうしてか? それは来週から月末にかけて、突発的な読めない流れが発生しやすいからです。 月末、日銀の金利政策会合。同じく、アメリカの7月FOMCが控えているからです。
はっきりとした方向が見えない限り、大口も様子見をします。
日銀会合では、7月に利上げがあるかもという報道もありました。しかし、日本のCPI結果と、円高が進んだことで、そういう話は出てこなくなりました。利上げがあるかも、という考えのアナリストは3割だそうです。裏を返せば、7割が据え置きとみています。
アメリカの金利は先程述べたように据え置きで決定です。(ここにきて、7月にサプライズで利下げがあるかも、という観測もあります)
ブラックアウト期間の来週に、変化があればリーク記事が流れます。そうすれば大きく動くでしょうが、そうでなければ、レンジ相場をつくりながら月末を迎えます。
そして、日銀、FOMCともに据え置きなら、今までの流れが繰り返されると思います。
つまり、円安、ドル高です。
本来、ドル高円安のながれが、思惑からドル安円高になっています。それが巻き戻されとおもっています。そして「夏枯れ」の8月に入ると、株が下がり、また、ドル安円高が始まるのでは、とみています。
初心者はうまくいくと、うまく言った方向ばかりを見る癖があります。
(ロングで勝てると、ロングポジションを取りたがり、ショートで利益をとれると、ショートポジションを取りたがります)
それでは、いつまでも勝てない初心者のままです。
自分とは違う意見に耳を傾けることが結果として自分を守ります。
がんばりましょう!
28日配信日
今週も、円高基調が続いてます。一番の原因は、今月末の「日銀会合」に向けての影響がかなり大きいです。そのあたりの事を後半で書いています。
まずは、今週のドル円の動きから見てみましょう。
22日ドル円は157円台でした。それが、23日には156円台になります。
24日には154円台へと円高がさらに進みます。どこまで下がるのかとおもうまに、25日にはついに152円をつけます。
7月25日
アメリカのGDP
アメリカの国力が発表されます。
7/25 21:30
4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比年率)前回1.4%
今回2.8%(予想2.0%)
米国4-6月期四半期GDP個人消費・速報値(前期比年率) 前回1.5%
今回2.3%(予想2.0%)
大幅増加です!ドル円は152.64円から153.71円まで上昇。さらに154円台に戻します。やはり強力なアメリカ経済を感じさせ、26日には、ドル円は154円後半へと上昇していきます。
そして、7月最後の重要指標、FOMCが一番参考にすると言われる
「PCEデフレーター」の発表が行われます。
7/26 21:30
6月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)前回2.6% 今回2.5%(予想2.5%)
米国6月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)前回0.1% 今回0.2%(予想0.1%)
米国6月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)前回2.6% 今回2.6%(予想2.5%)
発表直後、154.72円をつけていた、ドル円は動きませんでした。わずかに上下をして、市場も判断に迷っている感じでした。どちらにもとれる微妙な数字です。6月個人所得(前月比)は、前回0.5% から今回は0.2%まで落ちています。時間がたつと、ドル円は落ち始めました。(円高ドル安)
「米個人消費支出(PCE)コア価格指数は6月、小幅な伸びにとどまった。また個人消費は堅調さを維持した。景気を低迷に陥らせずにインフレの鈍化を目指す金融当局にとって明るい兆候となった。米連邦準備制度理事会(FRB)は、基調的なインフレを判断する上でPCEコア価格指数を重視している。インフレ調整後の実質PCEは前月比0.2%増。前月は上方修正された。」と報道されました。
インフレ調整後のサービスと財の支出はそれぞれ0.2%増加。サービス分野では住宅関連と光熱費が大きく増えた一方、財では自動車と娯楽用品が伸びています。
労働市場が冷え込みつつある兆しが出ており、購買力の低下につながり始めています。賃金・給与は前月比0.3%増と、伸び率は5月の半分となり、実質可処分所得は0.1%増に減速しました。
貯蓄率は3.4%に低下し、2022年12月以来の低水準です。
ドル円は次第に値を下げていき、深夜には153.15円まで下げた後、上昇し、今週を153.77円で終えました。
さて、今回の円高ですが、下記の記事をみてください
「日銀は既に、10年超にわたる金融緩和後の量的引き締め(QT)に向けた第一歩として、7月会合で国債買い入れの削減計画を発表する方針を示している。このため市場の注目度はこれまで以上に高まっている。」
「日本銀行は来週の金融政策決定会合で、利上げを検討するとともに向こう数年間に債券購入額をほぼ半減させる計画を公表する可能性が高いと、ロイター通信が事情に詳しい関係者の話として報じた。9人から成る政策委員会は近い将来に金利を引き上げる必要性があるとの見解で一致しているものの、それが来週なのか年内の後の時期なのかコンセンサスはないと、関係者はロイターに対して述べたという。」
このように、海外のメディアに「日銀会合」での利上げ記事が流れたことが大きく円が買われた原因です。
海外の為替のニュースで、日本が扱われることは少ないのです。それだけ、関心がないということでもあります。
ですから、こうして日本に関してのニュースが流れると欧米の大口は想像以上に大きく反応をします。
以前に、7月の日銀会合での利上げの可能性は3割程度と書きましたが、それが4割にあがり、いまは4割五分くらいにまで上昇しているのです。
だからドル円が下降(円高)に進んでいます。
来週のドル円は?
31日の日銀政策金利会合では、金利はあがるのでしょうか?
それは、わかりません。
ただ、私はもしもあがるのならば、なにかしらのリーク記事が流れるとみています。なにもなければ、据え置きでしょう。
以前の前黒田総裁のときは、ほんとうに情報がながれませんでしたが、いまの植田総裁の場合はある程度、事前にリークしてくるようです。(アメリカタイプかしら)
ここまで下がったドル円は、据え置きなら大きく巻き戻されて、また160円をめざします。また、利上げなら、152円の壁を越えて、ドル売りと相まって大きく円高方向に向かうはずです。
ともかく初心者の人はこの大波に巻き込まれないように気をつけください。必ず、両方の動きを想定して、損切りラインを付けたうえでどちらにも乗れるように準備して臨みましょう。
相場が動くときは、チャンスです。利益をあげられるようにがんばりましょう。勝ったら、美味しいビールを一緒に飲みましょう!
31日配信
日銀金融政策決定会合、
終了後政策金利発表
前回0-0.1% 今回0.25% 利上げ!
日銀が政策金利を0.25%に引き上げ
日銀、 国債買い入れは原則毎四半期4000億円程度ずつ減額
今日、7月31日昼に発表された日本の金利は利上げでした。
今回の政策金利の引き上げは、賛成7,反対2で決定。国債買い入れ減額については全員一致でした。
前回、書いたように、欧米の大口は今回の日銀会合で、利上げの発表があると見込んで円買いを進めてきました。しかし、いつも慎重な日銀の体質から、利上げが秋、今回は据え置きとみている向きも多かったのです。実際、買われた円の売り戻しも昨日あたりからありました。
しかし、やはり日経新聞のリーク記事が流れました。
あとは、ここまで買われた円は、どこまで金利上昇分が織り込まれているのか、それが問題です。
昼12時を回っても、日銀の発表はありません。12:45分にドル円が動き、発表か?と思われましたが、すぐに戻る「なんちゃんて」の動き、仕掛けでした。そして待つこと、しばし、56分発表です。
ドル円は下がります。円高方向に152.680円から151.572円まで落ちます。しかし、ここからすぐに反転して上昇します。153.894円まで上昇してしまいます。ここまで織り込まれていたのかという印象です。
そのあと、ドル円は少し下がり、152円台後半で注目の植田総裁の会見を待ちます。
日銀がこれから利上げを続けるのか、今回でまた終わるのか、みんながそれを知りたいわけです。
植田総裁は記者会見で、足元の金利水準は非常に低いとした上で、「利上げは景気に大きなマイナスの影響を与えることはない」と述べました。
円安による物価の押上は想定以上に大きなリスクであるとし、「経済、物価見通しが実現していけば、引き続き政策金利を引き上げる」と述べました。
これをタカ派と受け取り、円キャリートレードの解消もあいまって、急速に円買い方向に進みます。
会見開始から20分もすると、円は買われ始めます。
会見が終わるとさらにドル円はさがり、151円台に、午後5時には151円をわり、150円台に入ります。とうとう150.033円を付けます。
ドル円は150円を割る直前で反転しています。
さて、今夜は
アメリカのFOMC
があります。
(日本時間 深夜午前3時)
米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 現在 5.25-5.50%
すでに据え置きが見込まれています。注目は日銀と同じように、発表後に行われる会見です。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
9月の利下げとその後の展開をどの程度話すのかに注目が集まっています。
市場はどこまで織り込んでいるのでしょうか?
それにより、ドル円の動きは変わってきます。
初心者のひとは、その動きを予想したり、あてに行ったりしがちですが、それでは、なかなかお金は増えません。
動いてから、ついていくのがベストです。
なお、8月2日には、最初の大注目指標があります。
「7月非農業部門雇用者数変化(前月比)
米国7月失業率」
この結果をあらかじめ予想する方法があります。それは今夜のFOMCでのパウエル議長の会見の内容、で推測できます。
(パウエル議長はすでに結果を知っていますから)
これからも頑張ってトレードをしていきましょう!
負けないトレーダーになる ワンニャンポイント!
ローソク足に注目しましょう
以前、大口の考え方などを書いたことがありますが、メンタルに関してはとても重要です。そのあたりを書こうかと思いましたが、しかし、それは初心者を卒業してから、本当に勉強しないといけない事だと思っています。(しかも、かなり長くなって、抽象的でわかりずらい)
なので、「ひじきのFX]ではあまり書かない、手法やテクニカルの話を初心者向けにしてみようかな、と思いました。
というわけで、今回は基本の基本、ローソク足について、少し話します。
FXをはじめて、すぐに基本的な勉強で、ローソク足について学習するとおもいます。
しかし、ここでローソク足の講義をするつもりはありません。
(ローソク足のことが良く理解できていない人は自分で調べて勉強してくださいね)
注目してほしいのは、ローソク足を見るだけで、トレードで利益を上げている人がいるということです。そこから値動きを見ていけるわけです。私はとくにローソク足の「ひげ」に注意しています。
この「ひげ」が上下、トレンドの転換などになるからです。またこの「ひげ」のなかに、他のトレーダーの利確と損切りをみつけます。
一度、勉強を終えていると思いますが、再度、視点をかえてローソク足をみてください。
<この「ひじきのFX]では経済指標のファンダメンタルを中心に、ドル円などの動き、相場の方向性をおしらせしています。相場の方向性を間違わなければ、勝ちやすくなります。なにより、短期に逆張りになり含み損を抱えても取り返すことが出来ます。この方向性を間違えると大きく損切りをして退場の憂き目をみることになります。テクニカルについては、動画をみて(ユーチューブなど)勉強した方が身に付くので、ここでは解説していません>