カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 ライブと恋愛は似ている b labo vol.96
ライブと恋愛は似ている
この音楽講座ではメンタリティに関することは書かない主義ですが一回だけ。
若い頃初デートの前日はいろいろと妄想したのもです。
「明日はこれやってあれやって、それから・・・」
期待が大きければ大きいほど、欲が深ければ深いほど、空回りになって徒労に終わったものです。
またデートコースを綿密に下調べして計画実施したとしても、意外とつまらなかったり、予定外のことが発生したりする。
ライブと恋愛ってよく似ている。「ドキドキの周波数」みたいなものがあるとすれば、ほぼ同一にように感じます。
若い頃の失敗を教訓にしてライブに置き換えてみると、大切だなと思えることがあります。
「あまり欲張ってはいけません」
あれもこれもすべて叶えようとするとまずコケます。
ここ!というポイントに絞って臨むべきでしょう。ここ!がうまくいけば不思議とほかのこともうまくいったりするものです。
リハーサルや練習で「完璧」と仕上げたときは意外に「そうでもない」場合が多いです。
これは緊張感の問題ではないでしょうか。
ライブには絶対に緊張感が必要です。緊張=ストレスではなく、緊張=楽しいと感じられるようにベクトルを持っていくことが大切です。
また予定外のアクシデントは起こるものです。リハで仕上げすぎて緊張感がなくなると逆にモロいもんです。
ライブにおいてオーディエンスは、パフォーマンスと同等くらいに演奏者の「人となり」を観ているものです。
これは練習ではどうなる問題でもありません。私自身が意識しているのは先輩ミュージシャンが語っていたある言葉。
「ライブとは己の生き様をみせる場所だ」
こんなふうに演奏して好きになってくれる人がいたら、これ以上の喜びはありませんね。