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カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 転調(その1)b labo vol.52
転調(その1)
最近のJポップとかを聴くとやたらと転調が多い気がする。
すごいものになるとイントロが終わって歌の出だしにもう転調がある。
きちんとした意図や計算があってやっているか?は疑問だ。
いまどきの作曲や編曲はほとんどPCで行われるので、適当に作ったフレーズやメロディなどをストックしておいてドラッグして貼り付けて「はい完成」てな具合に進行する。
「辻褄を合わせる」ということをほとんど考えていないので、あまりに唐突だったり脈絡がないような転調が非常に多くなる。
では転調はなんのために行うのか?
ひとつは表情を変えるため、もうひとつは強調するために行う。
マイナーからメジャーへ、あるいはメジャーからマイナーへ変化するのが表情を変える転調の代表だ。
「福屋デパートのCMソング」
広島県民のある一定以上の年齢の方なら、アニメーションも一緒になってマイナーからメジャーに転調する心地よさを経験しているはずです。
ちなみにあの歌って森山良子だって!
小室哲哉は「おかしな転調ブーム」を作った第一人者的な存在ですが、初期の作品ではそれほどおかしくもない。
My Revolution (渡辺美里)なんかはちゃんと歌詞や曲のコンセプトを考えて転調しています。
出だしは暗いイメージでBがキーですがG#マイナーの要素も混在する。
サビからはA♭メジャーで明るくなるが、転調の直前にはドミナントのE♭7を入れる基本どおりの作り方です。
ちゃんとできるんじゃん!小室さん、という感じですね。
おそらくPCソフトの性能が向上するにつれてどんどんと横着になっていったのでしょう。
つづく