ぶら

将棋倶楽部24で最高五段です。 高校、大学と将棋部に所属しておりました。 現在は社会人…

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将棋倶楽部24で最高五段です。 高校、大学と将棋部に所属しておりました。 現在は社会人として将棋部に所属し大会に参加しております。 将棋歴は長いと思います。 現在は、育児と仕事と家事に奔走中。 そんな中、趣味の分野をコツコツ発信していきます。

最近の記事

▲9六歩型相掛かりの諸問題

▲9六歩型相掛かりの諸問題今回、▲9六歩型の相掛かりにおいての問題点について検討しようと思います。それは旧来の定跡との関係性です。▲9六歩と突くことで後手が先手の作戦を採用できてしまうことが挙げられます。 後手引き飛車棒銀(初手から)▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲3八銀 △7二銀 ▲9六歩 △8六歩 ▲同歩 △同飛 ▲8七歩 △8二飛(A図) まずはA図を検討します。これは次に△8三銀からの棒銀を狙っています。 先手の失敗例を挙げます。

    • 右銀急戦(対四間飛車)の考察

      右銀急戦(対四間飛車)の考察(初手から)▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛 ▲6八玉 △9四歩 ▲9六歩 △6二玉 ▲7八玉 △7二銀 ▲5六歩 △7一玉 ▲5八金右 △3二銀 ▲5七銀 △8二玉 ▲2五歩 △3三角 ▲3六歩 △5二金左 ▲1六歩(A図) 四間飛車に対して右銀急戦を検討します。後手からは△4三銀型に組むか、△3二銀型のまま戦うかが主流だと思います。 A図から△4三銀の変化まずは△4三銀と上がった変化から検討します。 (A図から)

      • 三間飛車に対する考察(△4三銀型)

        三間飛車に対する考察(△4三銀型)三間飛車に対して考えていきます。△4三銀型から石田流を目指す変化になります。 (初手から)▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3二飛 ▲2五歩 △3三角 ▲6八玉 △4二銀 ▲7八玉 △6二玉 ▲5六歩 △7二銀 ▲5七銀 △7一玉 ▲5八金右 △5二金左 ▲7七角 △9四歩 ▲9六歩 △4三銀 ▲8八玉 △8二玉 ▲9八香(A図) ここから後手が石田流を目指す際の手順が4通りあります。 1.△3五歩 2.△5一角 3.△

        • 三間飛車に対する考察(居飛車穴熊対真部流orコーヤン流)

          後手番三間飛車に対する考察(居飛車穴熊対真部流orコーヤン流)(初手から)▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3二飛 ▲2五歩 △3三角 ▲6八玉 △4二銀 ▲7八玉 △6二玉 ▲5六歩 △9四歩 ▲9六歩 △5四歩 ▲5七銀 △7二銀 ▲5八金 △7一玉 ▲7七角 △5二金左 ▲8八玉 △6四歩 ▲9八香 △7四歩 ▲9九玉 △7三桂 ▲6六歩 △6五歩 ▲8八銀(A図) 三間飛車の手順がいびつな感じになってますがA図を基本図とします。 △6五歩に▲8八銀

        ▲9六歩型相掛かりの諸問題

          実戦検討(矢倉)

          実戦検討(矢倉)今回は矢倉の実戦を検討します。 (初手から)▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △7四歩 ▲7八金 △7三桂 ▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △7二銀 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △6四歩 ▲3四飛 △4四角(A図) 私は矢倉の場合、後手を持ちます。 △7三桂が早い為、先手の横歩取りに対して対応が遅れています。この辺りの定跡については以下をお読みください。 A図から▲2四飛 △2二銀 ▲2八飛と引けば定跡と合流します。しかし、ここでは▲2二歩が

          実戦検討(矢倉)

          急戦矢倉に対しての早繰り銀の是非について考察

          急戦矢倉に対しての早繰り銀の是非について考察(初手から)▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △7四歩 ▲7八金 △6二銀 ▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △6四歩 ▲4八銀 △6三銀 ▲7九角 △4二銀 ▲3六歩 △7三桂 ▲3七銀 △5四歩 (A図) A図を基本図とします。ここまでの駒組に気を付ける点と言えば 1.△8五歩と△7三桂を指されたら▲6八角と上がれるようにしておくこと。 2.▲7九角に△4二銀と上がること。 3.▲5六歩を保留すること。 の3点でし

          急戦矢倉に対しての早繰り銀の是非について考察

          矢倉における横歩取りの考察

          矢倉における横歩取りの考察後手の急戦矢倉において横歩取りを取る変化があります。 対応について考察していきます。 (初手から)▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △7四歩 ▲2六歩 △7二銀 ▲2五歩 △6四歩 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛(A図) ここでは、後手の対応が2つに分かれます。 1.△6三銀 2.△8五歩 です。 △6三銀の意図△6三銀はやや守備的な手です。▲3四飛に対して△3三角と受けることができます。△4四角も見えますが、△3三角は▲2四飛と戻る

          矢倉における横歩取りの考察

          実戦検討(雁木)

          実戦検討(雁木)実戦の検討を行います。雁木の実戦です。 (初手から)▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲6八玉 △8四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲7八銀 △8五歩 ▲7七角 △4三銀 ▲3六歩 △3二金 ▲3七銀 △6二銀 ▲5八金右 △5四歩 ▲3五歩 △5三銀 ▲3四歩 △同銀 ▲3八飛 △4五歩(A図) A図は良くある定跡形だと思います。難しいところはありますが、△8五歩を決めているため、△4五歩の反発が▲8八角型と比べて効果が薄いです。 そ

          実戦検討(雁木)

          実戦検討(一手損角換わり)

          実戦検討(一手損角換わり)一手損角換わりの実戦を検討します。 (初手から)▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △8四歩 ▲2五歩 △3二金 ▲7八金 △8八角成 ▲同銀 △2二銀 ▲4八銀 △3三銀 ▲3六歩 △8五歩 ▲7七銀 △6二銀 ▲3七銀 △6四歩 ▲4六銀 △6三銀 ▲6八玉 △5四銀 ▲7九玉 △4四歩 ▲3五歩 △4五歩 ▲3四歩 △同銀 ▲3七銀 △3三角(A図) A図の変化は下記記事に載せている変化となります。ここまでは研究通りです。ここでやはり記憶間違えと

          実戦検討(一手損角換わり)

          阪田流向い飛車に対する考察

          阪田流向い飛車に対する考察将棋を指しているとたまに遭遇する阪田流向い飛車について考えていこうと思います。指針を持たずに指すと気づいたらそのまま負けているということもあるので注意です。 (初手から)▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △3二金 ▲2五歩 △3三角 ▲同角成 △同金 ▲6八玉 △2二飛 ▲4八銀(基本図) 基本図が一般的な阪田流の序盤になります。 ここから△2四歩は成立するか考えてみます。 基本図から△2四歩 (基本図から)△2四歩 ▲同歩 △同金 ▲7七角 △

          阪田流向い飛車に対する考察

          実戦検討(雁木)

          実戦検討(雁木)実戦検討を行います。今回は雁木です。 (初手から)▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3二金 ▲2五歩 △3三角 ▲6八玉 △4二玉 ▲5八金右 △4三銀 ▲3六歩 △6二銀 ▲3七銀 △5四歩 ▲3五歩 △同歩 ▲2六銀 △4五歩 ▲3三角成 △同桂 ▲3五銀 (A図) 研究通りに手を進めていました。A図から知識があやふやになり間違えてしまいます。ここで私は間違えてしまうのですが、ここでの研究手順を示します。 A図で△5五角の変化 A

          実戦検討(雁木)

          実戦検討(角換わり早繰り銀)

          実戦検討(角換わり早繰り銀)今回は角換わり早繰り銀の実戦譜を検討します。私が後手です。 (初手から)▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7六歩 △3二金 ▲7七角 △3四歩 ▲4二銀 △3三角成 ▲同銀 △2二銀 ▲4八銀 △3三銀 ▲3六歩 △6二銀 ▲3七銀 △6四歩 ▲6八玉 △6三銀 ▲4六銀 △5四銀 ▲7九玉 △4四歩 ▲3五歩 △4三銀 ▲7八金 △5二金 ▲5五銀(A図) 長手順進めましたが、角換わり早繰り銀の基本図とも言える局面となりました。AIは

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          実戦検討(相掛かり)

          実戦検討(相掛かり)私の実戦譜を紹介します。今回は相掛かりです。 相掛かりはAIの影響のためか飛車先歩交換を保留する手が画期的でしたね。 (初手から)▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲3八銀 △7二銀 ▲9六歩 △9四歩 ▲4六歩 △8六歩 ▲同歩 △同飛 ▲4七銀(A図) 私が先手ですが、7手目▲9六歩を採用しています。まだ手探りな状態で方針が掴めていません。後手は△9四歩と受けてきました。△9四歩はどちらかというと攻めに比重を置いた手だと思います。 △9五歩か

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          実戦検討(対ゴキゲン中飛車)

          実戦検討(対ゴキゲン中飛車)実戦譜を検討します。相手はゴキゲン中飛車です。 (初手から)▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △5四歩 ▲4八銀 △5五歩 ▲6八玉 △5二飛 ▲2五歩 △6二玉(A図) △6二玉は一気に終盤まで進んでいく変化です。先手としては▲2四歩と突いていきます。 (A図から)▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △5六歩 ▲6六歩(C図) △5六歩では、△3二金もありますが、無条件に飛車先の歩交換を許すことになるため、ここは△5六歩が自然な手です。 ▲同歩は、△8

          実戦検討(対ゴキゲン中飛車)

          むりやり矢倉に対する対策の考察

          むりやり矢倉に対する対策雁木対策の延長としてむりやり矢倉に対しての指し方を簡単にまとめてみます。 (初手から)▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三角(A図) 嘘矢倉の変化や△2二角型の雁木を嫌うのであれば▲2五歩を早めに突くことが考えられます。後手に向か居飛車にスムーズに組まれてしまいますが一局だと思います。現代のAIの居飛車への評価値の高さから後手を振り飛車に誘導したと捉えることもできます。 (A図から)▲4八銀 △5二金右 ▲6八玉 △4三金 ▲

          むりやり矢倉に対する対策の考察

          一手損角換わり(4手目角交換型)

          一手損角換わり(4手目角交換型) 一手損角換わりの4手目角交換型を検討しようと思います。 4手目角交換型は場合によっては振り飛車にもできる相手の手に対して広く対応することができる形です。一手損角換わりをする方はこちらの採用が多い印象を受けます 一手損角換わり(4手目角交換型)基本図 ▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8八角成 ▲同銀 △2二銀 ▲2五歩 △3三銀 ▲4八銀 △6二銀 ▲3六歩 △6四歩 ▲3七銀 △6三銀▲6八玉(基本図) ここから後手から△3二金、△5

          一手損角換わり(4手目角交換型)