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本当の「自分」準備中~不思議世界を添えて~

小さい頃から、不思議人だった……のかな? あまりに普通のことだったので、それが人と違うとは、大人になった今でもあまり思えない。
みんなやろうとすれば、誰でもできる。そう思っている節さえある。コツならば、いくらでも話したいくらいだ。

スピリチュアルなことは苦手という人は、どうかここで画面を閉じてくれるといい。わざわざ嫌いなものを目にすることはないのだ。
私はこれから、自分の不思議な経験を語ろうと思う。

初めてその「声」を感じたのは、幼稚園の頃だった。
「記憶ってなんで、辛いことばっかり思い出すんだろう」と、兄が言った時の事。

ーー「辛いことが心に残るのはね、繰り返さないようにしているからだよ」

突然、胸に「声」が飛び込んできた。
「あのね、お兄ちゃん……」
私はその「声」の言ったことを兄に伝えた。すると、
「バッカじゃねぇの。本気で答えんじゃねぇよ」
あえなく一蹴。その時のショックは忘れられない。

あ、このことは、人に言っちゃいけないんだ。

私はそれから、「声」を伝えるのを自分に禁じた。

それでも「声」は、私の中にずっとあり続けた。
「声」だけじゃない。頭の中に突然降ってくる映像も、どんどん見えるようになった。
映像は、自分の未来の一場面だったり、誰かの心や体の状態を映した記号だったり、こことは別の世界だったり……。経験を積むうちに、それがどういうものなのか気がつくようになった。
自分を守る見えない存在も、複数いるのを感じた。それぞれに、名前もある。しかも、それらの存在は、女神だったり、天使だったり、よく分からないけど区別があることは感じられた。この世界は、どうやらいくつも次元があるようだ。ううむ、謎は深まるばかりだ。誰かわかる人がいたら教えて欲しい。
ちなみに、私は幽霊は見えない。場所によって、不穏な気を感じることはあるけど、それが何なのかは理解していない。
おっと、書きたいことが山ほどあって、ごちゃごちゃしてしまった。失礼。

私がそれでも不思議世界を信じるようになった決定的な出来事は、天使が実際目の前に現れたことだ。
世界がブンッと少しずれた感覚がして、同室にいた母の方を見た。
母と私の間に、それはいた。
真っ白い光の中、小さな人が宙に浮いていた。しかも動いてる。伸びしてる。無条件で、それは天使だと分かった。
「ねぇ! 天使がいるっ」私は思わずそう叫んだ。
母には何も見えていなかった。
「冗談言うのはやめなさい」
あーあ、それこそ冗談じゃないや。しばらく私が拗ねたのは、言うまでもない。笑


ああ、不思議なことは、現実にあるんだ。もう疑えない。
変な人になりたくないな。でも……はぁ。
私は抗うことを諦めることにした。

もう隠しきれない。誰にも言わないでいるのは、心が辛すぎる。

なら、誰も読まないような記事で書いてみるのはどうだろう。
必要な人にだけ、届けばいい。
そうだ、そうしてみよう。何が起こるかはお楽しみだ。
そんなわけで今、私はこの記事を書いている。

(でも、言ったって、誰が信じるだろう。だって、当たってるかどうかなんて自信ない。ただの目立ちたがり屋だなんて思われたくないし……。)
実は今でも、そんな迷いが私の中にはある。だから、これは冗談なんだな、なんて受け取ってもらってもいい。受け取り側の自由を、私は制限することは出来ないのだから。

立ち並んだカラフルなビル、宙を浮くからだ、そこに住むたくさんの人々は仕事をしたり、普通に生活をしている。そんな異世界がある。
透き通った大きな山。その頂上には大きな光が輝いて、そこへ続く透明な道を、これまで地球で滅んできたたくさんの動物たちがゆっくりと歩いている。そんな世界もある。

美しい光景を、人に話してみたくなった。そう、この記事は、それだけの事。

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