うーたん

ウータン誕生秘話ドラマ@Hulu

Wu-Tang Wednesdayだったので鋭意キャッチアップ。RZA(この時点ではまだプリンス・ラキームだけど)が意に反して軟派路線を強いられ、キャラに合わない衣装を着せられ例の曲のPV撮影などした挙句、売上不振によりトミー・ボーイからドロップされる、、というところで昨夜は終了。シングルで使ったデニース・ウィリアムスのサンプリング許可が下りず、サイン会用に準備していった12インチをその場で撤収、とか、ツアー用のマーチの「ラキム」のスペルがRakeem、ではなくRakim、になっており本人激昂+ツアーで一緒だったジャストアイスに「ラキームを名乗るとは」的に5%ターの説法を食らわされてるところにGZAが登場してアイス兄貴の説法にマスマティックスな神対応→プリンス・ラキーム命拾い(苦笑)、みたいなシーンの連続。これ、今度新シーズン出るとき上映会した方が良いレベル!

で、RZA役の俳優がどうにも印象的だったんだけど、よくよく見たら「ムーンライト」の少年だったわ!!
最近のアーバンドラマ隆盛もさることながら、ネクスト・ジェネレーションな黒人俳優の層の厚さが眩すぎておばさん興奮中です。「When They See Us」を筆頭に、ストリーミングのおかげでものすごい鉱脈を掘り当てちゃったんじゃないかと。

(レイがゴースト宅を銃撃したのを受け)まだまだゴーストとレイクウォンが宿敵中、という時代で、家庭環境は最悪ながらラクロスで将来を期待されていたメソッドマンがその真っ白な世界に中指を突き立てラップの道に邁進、、という、まだまだ「ウータン夜明け前」な感じ。ODB役もまんま過ぎるし、とにかく全世界のWuファンが遜色なく見れるような環境が整っていることを願うのみ。

こういうストリーミング系の作品の字幕翻訳を手がけている友人が何人かいるんだけど、とにかく作業日数が十分ではなく、まだまだ「質より量」みたいな状況らしく(翻訳会社の事情を考えればそうなるのは仕方ないんだけど)。翻訳のクオリティをチェックする仕事、っていうのも職種として独立したものがあるけど、そもそも内容がわかってなければチェックもへったくれもないだろ、って思うし、「とにかく翻訳がついてさえいれば」(+字幕音声の声優陣がどのジャンルでも同じっていう問題もある)、っていうだけなら、制作者の意図を汲みきれない、中途半端な仕事に過ぎないと思うんだよな。

洋楽を雰囲気モノとしてでなく、リリックとかその曲が生まれた時代背景なんかを文化の鏡としてきちんと評価する、というカルチャーが徹底していたら、日本のガラパゴス化は食い止められていたのかもしれないね、って偉そうだけど結構真剣に思ったりしてます。音楽と翻訳の両世界でパラレルに仕事してる自分が貢献できるところはどこだろう、とか。中学の英語の教科書にラップのリリックを乗っけてもらう運動?

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