イメージから始まる物語

 さて、イメージとテーマについてお話ししましたが、これは必ずしも両方最初からそろっている必要はなく、イメージがあってテーマを立ち上げるということも、テーマに沿ってイメージを作り出すことも可能です。

 まずどちらかについてしっかり理解を深め、そこからもう一方を導き出していきましょう。

 ケーススタディとして自作についてお話しますと、『チュウレンジバチと薔薇』という小説は、

「パンケーキ人気店に並んでいる普段着の男の子」

というイメージから書き始めました。おしゃれな街のおしゃれなパンケーキ専門店に、おしゃれをした女の子やカップルが並んでいる中に、平気な顔をして、ちょっと浮いた格好の青年が混ざっている、というイメージです。

 このイメージから、特に描きたい部分はどこか考えていきます。

ここから先は

997字

¥ 250

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

気に入っていただけたらサポートいただけるとうれしいです。