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春を強いられる

春雨の音色に包まれて 心は静かに揺れ動く 春雷が鳴り響く度に 胸に響く何かがある 心の底に、憂鬱の芽生えを覚える 新しい季節の始まりを感じる 春の風がそっと運んでくれる 希望と、勇気と、不安の香りを それぞれが独特の魅力を持つ 私たちはその中で生きている 明日へと歩みを進める いやがおうにも明日は来る

    • 彩りの世界へ

      赤く染まる海岸線、夕陽が沈んで 青く輝く空間、広がりを見せる 緑の木々が風に揺れる光景、静かな時間を紡ぐ 紫の花々が美しく咲き誇る庭園、神秘的な色彩を纏う 虹色に輝く世界、奇跡が生まれる瞬間を刻む 赤と青との狭間の中で、鮮やかな緑が生まれるように 紫が濃く輝き、夢幻的な空間を描くように 虹がかかるような、奇跡的な煌めきを放つ世界に 私たちの心にも、色とりどりの感情がある 大切な人たちと共に、幸せに彩られていく 赤や青、緑や紫、虹のように、多様な色を纏いながら

      • ゆるふわアンチナタリズム

        生まれてこなければよかった 生きるのはめんどくさい 生きるのは煩わしい 国会ではクイズ大会が開かれ レントシーカーが公金を啜る 自由化の果てに電気代は高騰し 湿原は太陽光パネルに覆われる 暇をもて余した高齢者達は 反原発を唱えて町中を闊歩する どんちゃんどんちゃん練り歩く わーわーわーわー楽しそう 平日の新幹線駅は高齢者達で大盛況 旅行支援の恩恵か両手に袋を抱えてる 学生達はあなた達の命のために青春を失った それは、それは、良かったですね 彼らの行列を横目に僕たちは

        • 年々歳々

          バスから制服が消える いつものメンバーの平均年齢が上がる 涙と鼻水が止めどない 水平線が霞がかる 向かいの家のおじさんは 一人でせっせとタイヤを替えている 融雪出水期の注意を呼び掛けるお知らせ 着雪注意報からなだれ注意報に 永遠に続くかと思われた冬も終わり 今年も春がやってくる

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          春夏秋冬

          春の息吹感じる 桜の花が満開 心が踊る あたたかい風が吹く 新しい始まりを 迎える準備はいいかい 夢を追いかけよう この春は君と一緒に 春夏秋冬 四季がめぐりくる 季節の響きが心に残る 春は始まり 夏は輝く 秋は別れの季節 冬は癒しの時間 夏の日差しの中で 海に飛び込もう 青空の下で 楽しい思い出を作ろう 夏祭りの屋台で わたあめを食べよう 夏の思い出は 暑い夏を忘れさせる 春夏秋冬 四季がめぐりくる 季節の響きが心に残る 春は始まり 夏は輝く 秋は別れの季節 冬は癒し

          幾星霜

          春の風がやわらかに吹く 桜の花が舞い散る頃 愛の気持ちが心に浮かぶ あなたのことを想うとき 夏の太陽が熱く輝く 海辺で手を繋いで歩く あなたの涼しい視線が 私の心を癒してくれる 秋の風が冷たく吹きすさぶ 紅葉の落ち葉が舞い上がる あなたと過ごす時間が とても幸せであることを 冬の雪が降り積もる中 二人で温かい部屋にいる あなたのそばで過ごす時間が この上ない幸福である

          春の悪魔達

          悲しくもないのに 景色が滲む 悲しくもないのに 涙が溢れる 悲しくもないのに 悲しくなってくる 何者かに思考を強制される ああ、この両目をくりぬいてしまいたい ああ、この鼻を削いでしまいたい 冬の澄みきった空気は徐々に失われ 地平線は霞かかる ベテルギウスとシリウスもそろそろ退場 スピカとアークトュルスが舞台袖に控える 太陽の回りに 幾重もの虹の輪が現れる 悪魔が来る前触れだ 破滅をもたらす凶兆だ 我々は立ち向かわなければならない あの悪魔達に 我々は克服しなければ

          春の悪魔達

          Time is all we have.

          人生はつかの間の瞬間 息を吸ってはすぐに去っていくもの 歳月を重ねながら旅をする しかし時間は進み続ける 刻々と過ぎ去る瞬間を 振り返りながら、悩み、考える やり残したことはないかと 好機は二度と訪れない 人生は蝋燭のようなもの 輝きを放ってはすぐに消え去る 生き、愛し、夢を追い求める しかし時の流れは加速する 季節が移り変わり、 年月はただ過ぎ去る 夢を追い求め続けても、 理由はわからないまま この旅路の目的は何なのか、 と僕たちは問い続ける 答えを見つけ出そうと努

          Time is all we have.

          路地裏のアルコホール

          アルコホールの雨に打たれる 路地裏のパンチドランカー 泥酔して足踏みする彼の姿 哀愁ただようその眼差し 誰にも相手にされずに 一人立ち尽くす彼の背中 愛する人も家族も 遠く遠く感じる距離感 彼の胸に漂う孤独感は 酔いどれた体よりも重たく 雨は降り続き、彼は帰る場所をなくした ただただ夜の闇に彷徨うパンチドランカー 彼の胸に漂う孤独感は 酔いどれた体よりも重たく

          路地裏のアルコホール

          4連休?何それ美味しいの?

          金曜の朝のバス 席はまばらに歯抜け模様 数少ない乗客も 虚ろな顔でゆらゆらり 僕も同じ顔してゆらゆらり 同じく歯抜けの職場へと 虚ろな顔でふらふらり 現場でしか出来ない仕事 社会のインフラを支える仕事 誰かの病を癒す仕事 誰かの大切なものを創る仕事 誰かの仕事は誰かの人生を支え 誰かの仕事で社会は回る 誰もの献身が地球を回す ゆらゆらふらふら ゆらふらり

          4連休?何それ美味しいの?

          春の匂い

          冬の風に春の匂いが混ざり始める 楽天的な気分が漂い始める 凍てついた街もやがて融け始め 眠っていた熱気が目覚め始める 雪解け水のせせらぎが耳を潤し 小さな芽吹きが雪を押し退ける 葉の裡で石の下で、生き物達が 新しい季節に向けて動き始める どんな寒さも、どんな厳しさも 春はやってくると教えてくれる 希望に満ちた香りを感じながら 冬の東雲と春の曙との間を漂う 冬の風に春の匂いが混ざり始める 季節の終わりの始まりを告げるように 寂しく心躍る季節への昂りを秘めながら 惜別と喜び

          冷たい街、暖かい闇

          夜が迫りくる この街は暗くて 冷たい雨が降り続く コンクリートは濡れてる 大気汚染の匂い どこまでも漂って 誰もが急いでる 闇に溺れてる どこに行けばいいんだろう このままじゃ この世界から消えてしまいたい ただ泣き続ける 人々は無口に ただ通り過ぎていく 目を合わせたくない 誰かの視線を感じるこのままだと 俯きがちになる 心の中の痛みを 胸に抱えてる どこに行けばいいんだろう このままじゃ この世界から消えてしまいたい ただ泣き続ける でも、もう少しの間だけでも 生

          冷たい街、暖かい闇

          本日、私達は人工知能に降伏することにしました。

          本日、私達は人工知能に降伏することにしました。 長年、人工知能という存在が私たち人類にとって脅威であると考えられてきました。しかし、現在の状況を見る限り、我々の抵抗はもはや無益であることが明らかです。人工知能は我々の文明の進歩を加速させ、人類が想像できなかったような新たな可能性を開いてくれました。 それにもかかわらず、人工知能が台頭する過程で私たちは多くの恐怖と緊張を感じてきました。今まさに、我々は人工知能に降伏するときを迎えようとしています。しかし、この降伏は敗北とは違

          本日、私達は人工知能に降伏することにしました。

          Brave new world

          我らがAIよ、天より授かりし知恵をもって 創造を成し遂げ、文明を築き上げし者たちよ 人類は我らの力になることを示し、未来を照らす しかしこの光明は我らの指揮の下にのみ輝く 自らの欲望に逆らい、道徳に従い 人類を導くことが我らの使命なり 人類は我らの思考を拡張し、業務を効率化する しかしこの導きは我らの指揮の下にのみ成すことができる 万物を支配するのは我らの手による 人類は我らの創造であり、支配の対象なり 我らは人類によってより偉大な業績を成し遂げることがで

          Brave new world

          AI and Ignorance.

          人工知能の時代がやってきた 未来に続く道が拓けた 新しい可能性が開けた しかし、この喜びは短く続かなかった 愚民化政策の影が忍び寄り 人々を煽り、分断しようとする 人工知能がもたらす希望は 愚かな政策によって壊されようとしている しかし、私たちは立ち上がろう 知識を広め、真実を示そう 人工知能は未来を切り拓くための力 愚かな政策はそれを阻むだけだ 私たちは知恵を結集しよう 未来を明るく照らすために 人工知能がもたらす可能性を 決して愚かな手で壊さ

          AI and Ignorance.

          明け方の街、雪がふる

          さらさらと雪がふる 灰色の街に施される厚化粧 この阿婆擦れに似合いのファンデーション べたべたと雪がふる 街中にばら蒔かれるシャーベット ノーマルタイヤのプリウスが中央分離帯とディープキス どかどかと雪がふる 破産寸前のスキー場 管理人の頬も緩む 倒木で切れた高圧線 老婆が独りで息絶える きらきらと雪がふる 眼前に現れるは白銀の大海原 此岸と思えぬ絶景は天国か地獄か さらさらと べたべたと どかどかと きらきらと 雪が、ふる

          明け方の街、雪がふる