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教訓「できるふりをしなさい」

この記事は「あの頃の私に伝えたい10つのこと」という、海外ノルウェーでPT専門学校に通った私の経験をもとにかいたエッセイ風のマガジン記事です。


1.タイトル回収

タイトルの言葉を、ノルウェーのPT専門学校に通っているとき、学生時代呼吸・循環器リハのPT教授に言われたことがある。

「もしあなたが私の患者さんだったとして、私が自信なさげにあなたを治療していたら、あなたはどう感じる?」

教授が学生に尋ねた言葉

呼吸リハの授業中、ある学生が教授に「呼吸リハの検査・評価は難しすぎて自信がない」とつぶやいた時、そう先生は尋ねてきた。

たしかに。今まで私が出会ってきた医療者の人は立ち振る舞いだとか、話し方とか、不安な私を安心させるような人たちばかりだったなぁ。

2.「出来ないことに集中するのはやめなさい」

先生はこう続けた。

「その不安な感情は、裏を返せば自分の行っていることが適切なのかどうか、自分自身に対してクリティカルだということ。そういう問い続ける姿勢は医療者としてもつべき良いことだからそれでいいの。でも患者さんにその不安な姿を見せてはいけないよ。不安なのはあなたじゃなくて、目の前の助けが必要な患者さん。」

教授のおことば

ちなみにその教授は私が心から尊敬する呼吸リハ専門のエリザベス先生だ。卒業後、エリザベス先生とはPT実習指導員として私は議論を交わすことになる。今思うととても感慨深い。

3.卒業後も軸になることば

回復期で働くと。90年生きてきた患者さんと接する毎日なので、聞いたこともない病名に出会う場面が多々ある。その度にエリザベス先生の言葉を思い出す。

「できるふりをしなさい」という先生の言葉の深さも理解が増す。目の前で苦しむ患者さんが最も必要としているのは、「自信がない」と自分の事で精いっぱいなセラピストではなくて、「患者さんをどうやったら助けられるか」で頭がいっぱいなセラピスト。そういう人は言葉を交わさなくても周りは感じとる。

読者のみなさんは、尊敬する人・メンターっていますか?

いたとしたら、どのような言葉が心に残っていますか?

ぜひコメントで教えてください♪

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「あの頃の私に伝えたい10つのこと」


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