アルツハイマー村とは
今回はノルウェー・オスロ市が2か所運営するアルツハイマー村のひとつ「Furuset hageby(フールセット・ハーゲビー)」についてオスロ市が掲載している情報をもとに簡単な紹介をしていきたいと思います!
1.Furuset Hageby(FURUSET・シティーガーデン)
ネット界隈ではアルツハイマー村と呼ばれていますが、正確には認知症全般の主診断をもつかたを対象にした小さなコミュニティーです。今回紹介する場所の名前は「Furuset Hageby」といいますが、FURUSETは地区の名前で、Hagebyは英語で言うとシティーガーデン。いわゆる小さな一軒家や平屋がつらなりフルーツや野菜なども近所で耕されているような、いわゆる村。
オスロ中央駅から地下鉄で30分もかからないところにあり、駅から徒歩5分ほど。比較的アクセスはしやすいです。
2.若年認知症のかたも入居可
オスロ市内の認知症患者を対象とした新しい居住コンセプトで、認知症と診断され、24時間のケアが必要な方が入居できます。若年者向けに32床、高齢者向けに80床があります。60代で早くから認知症の診断を受けた人でも基準を満たせば入居は可能です。
3.施設内のサービス
施設には以下のサービスがあります。
・3つの庭:テーマごとの庭園で、自由に散策が可能
・大きな屋上庭園
・レストラン、カフェ
・スーパー
・図書館
・トレーニングルーム
・映画館
・美容院、マッサージ、アロマセラピー
・イベント用(ビンゴ・ダンス大会など)の部屋
4.福祉テクノロジーを活用
見守りや緊急時のサポートも積極的にデジタル化を進めているオスロ市ですが、このアルツハイマー村でもデジタル化はガンガン進めています。入居者全員にブレスレットたるものが配布され、このブレスレットをかざしてドアを開けます。その後自動でロックされます。またデジタル見守りサービスでは夜中の見回りの際、わざわざ部屋のドアをあけてぐっすり寝ていた入居者を起こしてしまう、、なんてことを防ぎます。
この件に関しては別記事で書こうと思います。
参考資料
オスロ市掲載のFuruset Hageby資料(注 ノルウェー語記載)