北欧発センサー付きオムツ【Digna Care】
育児や介護中のおむつ交換時、「あ〜赤くなっちゃってる、、もっと早くオムツ変えてあげるべきだった、、」なんてことありませんか?
もしくは、感染症を防ぎたくて頻繁にオムツ交換をして、睡眠中なのに起こしてしまったり、おむつを無駄にしてしまったり。
常におむつ交換の事を考えること、ストレスになったりしませんか?
そんな課題をヘルステクノロジーで解決したいと一人のノルウェー人起業家が立ち向かいました。
たどり着いたのは、オムツセンサー「Digna Care」です。
DignaCareってなに?
DignaCareは、オムツの外側に簡単に装着できるセンサーで、ノルウェー人の起業家ハルボールセン氏が開発しました。
このセンサーは湿気を検知し、交換が必要なタイミングで介護者に通知を送信します。介護者はスマートフォンやタブレットを通じて、利用者の状態に応じた「必要なときに必要なケア」を提供することが可能となり、効率的なケアが実現します。
ユーチューブ動画もあります。音なしで大丈夫です。2倍速にしたら50秒ほどで見終わります。
どうやって使うの?
1. オムツへの装着:センサーをオムツの外側に装着します。
2. アプリ通知:湿気が検知されると、アプリに通知が届きます。
3. 交換:必要なタイミングでのみ交換を行い、効率的で負担の少ないケアを実現します。
ヘルステクノロジーカンファで起業家賞を受賞した
ノルウェーで開催されたヘルステクノロジーカンファレンス「Helseteknologikonferansen 2020」において、「DignaCare」が注目を集め、革新的な介護技術として「起業家賞Gründerpris」を受賞しました。
この受賞は、DignaCareが提供する価値とその革新性を証明するものです。DignaCareがもたらす「必要なときに必要なケア」は、利用者の快適な生活と介護者の負担軽減を両立させるものであり、未来の介護の在り方を示す一歩です。
利用者と介護者の双方にやさしい技術
DignaCareは、利用者が湿気による不快感や褥瘡(床ずれ)、尿路感染症のリスクから解放されるための支援ツールです。
さらに、夜間の見回りが減り、利用者の睡眠の質も向上します。
介護スタッフにとっても、定期的な見回りが不要となるため、無駄な負担を軽減し、仕事の効率を高めることができます。
環境にも配慮したサステナブルな選択
DignaCareは、乾いたオムツの不要な交換を減らすことで資源の節約にも貢献します。センサー自体は1年間の再利用が可能で、製品寿命が終了した後にはリサイクルされる仕組みが整っています。
実際に使っている看護師仲間に話を聞いてみた
老人ホームで働く看護師の友だちが、おむつセンサーのことを教えてくれたので、ついでに実際に使ってみての感想も聞いてみました。
1 使用するときにある程度のアナトミーの知識は必要
彼女いわく、ただ単につけるというわけではなく、おむつのサイズや患者さんの体に合わせての付け方があるようです。
2 便に関しては通知しない
便のみの場合でオムツが濡れなかった場合などはセンサーは反応することはあまりないようです
3 センサーを連続で使うと誤作動を起こす場合もある
衛生面管理のためアルコール消毒をするのですが、その際時間をあけず連続で使わなければならない際、センサーが少しでも濡れていたりすると、誤作動を起こす場合もあるそうです。
でもやはり、覚えなくてはいけないことが減るストレスは良い点だとも話していました。
高齢者のみに関わらず、何らかの理由でおむつが必要な方々、特に自分で伝えることができない状態にある方など、利用できる人はかなりいるのではないかなぁと思います。
毎日現場で頑張って身を粉にして働いている医療者の方々へ何かお役に立てますように。
参考ホームページ
https://dignacare.com/