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軽快なフットワークが生む功罪。中川麦茶vs.和氣慎吾より
写真_山口裕朗
Photos by Hiroaki Yamaguchi
@FinitoYamaguchi
@Finito22
☆10月22日・東京・後楽園ホール
フェザー級8回戦
○中川麦茶(一力)
●和氣慎吾(FLARE山上)日本スーパーバンタム級3位
TKO4回29秒
異変が起こったのは4ラウンドだった。迫る中川に左から右のコンビネーションを打とうとした和氣は、いずれも中途半端な出し方でやめてしまった。そこへ中川の右が刺さる──。
たたらを踏んでキャンバスにしゃがんだ和氣は立ち上がり、ファイティングポーズを取ったものの、右肩の骨がボコリと浮き上がり、明らかに脱臼している。レフェリーは試合続行不能と判断しカウントをストップ。和氣はふたたびその場にしゃがみ込み、肩を押さえるのだった。
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