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いま、思っていること
※写真は本文とはほとんど関係ありません
というわけで、『ボクシング・マガジン』の休刊が、7月号(6月15日発売)をもって正式に発表と相成った。4月からフリー契約としてもらい、「マガジン専属ライター」という形でここにベースを置きながら、「さあ、外部の仕事をバリバリやってくぞ! 少しは稼いで、今まで一切してこなかった“父親らしいこと”を子どもたちにしてやるぞ!」と張り切っていた矢先のことである。
「休刊になるから、フリーになったんですね。そういうことだったんですね」と、事情を知らない人たちに“裏読み”されていたが、順番はまったく逆。自分にとっても寝耳に水のことだったのである。
奇しくも、『騙し絵の牙』という小説(映画とはまるで異なる)を読んでいて、「明日は我が身だなぁ」などと、出版業界の暗い状況を憂えていたのと時を同じくして。「オレが疫病神だったのか」と、一瞬自分を呪ってもみたのだが、時すでに遅し、なのであった。
言いたいこと、書きたいことは山のようにある。けれども、それを言ったり書いたりしたところで、もうどうにも止められない。なので、様々な想いは墓場まで持っていく。いや、親しい人には話したりするけれど。落合博満風に、ちょっとカッコつけて使ってみたかっただけ。
子どもたちが生まれて此の方、プレゼントなんかしたことがない。もちろん、お年玉なんか渡したこともない。もう、すっかり大きくなってしまったので今更……とも思うのだが、ようやくそんなこともできるのかな、なんて思っていたが、人生とは……である。
大学4年の長男は、これから就職だけれども、次男はこの春から警察官になった。こんな状況になる前に、「おい、オレの生活の面倒、頼むぜ」「わかった。任せろ」なんてやり取りをしていたが、ほんとシャレにならない。いちばん下の女の子は高校3年。大学なのか短大なのかわからんけれど、進学したいだろう。そんな資金のことを考えると頭の中がぐらんぐらんに回る。酒でも呑んで、現実逃避をしたくなる。全然呑んでないし、呑んでも全然吞めないけど。そもそも酒を呑む金すら、だけど。
ただでさえ、まともな生活を送れていない(詳細は省く)のに、家族どころか自分の生活すら危ういことになってしまった。さあ、どうする。
やりたいことは湯水のように湧く。正直、『マガジン誌』でできなかったこともたくさん。時代に合ったことをしていかねばという想いと、時代錯誤かもしれないけれど“こだわり”の部分と。それらをとことんやり尽くして、それでも「必要ない」と判定されれば諦めもつく。そのためにはやりたいことをできる環境を作らねば。それすらスタートできないかもしれないけれど。
でもその前に、しっかりとやらねばならぬことがある。次号『ボクシング・マガジン8月号』だ。2007年10月号から参加して179冊目(月刊に限る)。
これが最後の、とは絶対に言わない。言いたくない。これが“新たなスタート”のつもりなのだ。
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