【ボクシング】アリムハヌリがバトラーを2回で仕留める/マロニーがアストロラビオをアウトボックスしWBO王座獲得
☆5月13日(日本時間14日)/アメリカ・カリフォルニア州ストックトン/ストックトン・アリーナ
◇TOPRANKプロモーション
WBO世界ミドル級タイトルマッチ12回戦
○ジャニベク・アリムハヌリ(カザフスタン)チャンピオン
●スティーブン・バトラー(カナダ)6位
KO2回2分25秒
左リードを上下に伸ばしながら、警戒心強めにサークリングを繰り返すバトラー。対してアリムハヌリは左ストレートをボディに送るいつものスタートを切った。
2ラウンドに入っても、目立ったアクションを起こさないバトラーに、アリムハヌリが踏み込みをやや強めて入り、左アッパーを打ちこむと、これがどんぴしゃでアゴを抉った。腰砕けになったバトラーに、アリムハヌリは左アッパーから右フックを追撃しダウンを奪う。辛くも立ち上がったバトラーは、ダメージ濃厚で足元がふらついていたが、ジャック・リース・レフェリーはなぜか続行。連打で2度目のダウンも続行させて、最後は左で3度目のダウン。ここに至ってようやくストップとなったが、いずれのダウンの際も、すでに戦える状態でなかったのは明白で、続けさせたことがまったくもって信じられない。
☆5月13日(日本時間14日)/アメリカ・カリフォルニア州ストックトン/ストックトン・アリーナ
◇TOPRANKプロモーション
WBO世界バンタム級王座決定戦12回戦
○ジェイソン・マロニー(オーストラリア)1位
●ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)2位
判定2‐0(114対114、115対113、116対112)
僅差の判定勝利だが、マロニーの完勝だった。
ジャブと右ストレート、フットワークと丁寧に戦うマロニーの入り際に左フックと右アッパーを狙うアストロラビオ。このリターンブローは一撃で倒す威力を秘めるものの、これに対する警戒心と集中力を高めたマロニーは、打っては下がり、回るを繰り返す。追い足を欠き、何度かプレスを仕掛けるものの、その都度クリンチで切られたアストロラビオは、マロニーの攻撃を待つ形に収まってしまった。
1次攻撃を寸断されて諦めてしまい、2次3次につなげられないアストロラビオは、これまでの戦いからのステップアップを披露できず、また、マロニーがよく研究し、それをさせなかったという試合だった。
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