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【ボクシング】ロザンスキ、速攻で2代目ブリッジャー王者
☆4月22日(日本時間23日)/ポーランド・ジェシェフ/G2Aアリーナ
WBC世界ブリッジャー級王座決定戦12回戦
○ルーカス・ロザンスキ(ポーランド)3位
●アレン・バビッチ(クロアチア)1位
TKO1回2分10秒
14勝13KOのロザンスキ。11勝10KOのバビッチ。新設ブリッジャー級2代目王者を争う無敗対決は、あっという間の決着をみた。
開始ゴングと同時に体を左右に揺すりながら攻め入るロザンスキに、バビッチはあっという間に煽られてしまった。心の準備が立ち遅れたために、自然、体にもスイッチが入らない。慌てて体を動かそうと試みたものの、心がついていかない。その隙をロザンスキは狙っていたのだろう。
ひとまず心身の一致を試みようと、ガードを固めて動きを止めた刹那、ロザンスキの左フックダブルが側頭部を捉える。と、バビッチの体はグラリぐらりと大きく揺れ動いた。
さらに加速するロザンスキの追撃に、バビッチの心は落ち着きを取り戻せない。なんとかロザンスキを押しとどめようと反撃するものの、ロザンスキは一気呵成。左フックから右アッパーでダメージを与えると、さらにワンツーを追加。バビッチはたまらずヒザをついてしまった。
地元の大歓声を受けるロザンスキは、立ち上がったバビッチをロープに押し込んで一気に攻めた。ガードを固めたバビッチの横っ面をショートフックが捉えると、ホセ・グアダルーペ・ガルシア・レフェリーは試合を止めた。
クルーザー級とヘビー級の間に半ば強引に設置された同階級。WBC独断の“有名無実”のタイトルで、その価値を上げていくか否かはいずれにしても戦う選手次第ということになる。37歳のロザンスキが、その重責を全うできるかどうかは、このわずか130秒では判断がつかなかった。
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暁視GYOSHI【ボクシング批評・考察】
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