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12・25横浜
24日は有明アリーナ、25日は一夜明け会見を想定していたため、早朝仕事は連休を取っていたのだけれども、興行自体が延期となったためポッカリと穴が開いた。
これを機に、家の中も外も大掃除でもすればいいのだが、つい先日、掃除機をかけたばかりだし、そんな気は露ほども起きるはずがない。イモリもドジョウもすっかり微動だにしなくなった。壁掛け時計の音だけが乾いた室内に鳴り響くけれど、それでも2、3分遅れている。電池を変えたばかりのリモコンにテレビもなかなか反応しなくなる。寒さとは、生き物だけでなく、あらゆるものをじっとさせる天才だ。わが家の冬は時が止まる。
21日の静岡興行を撮影するにあたり、編集部からお借りしていたカメラ返却も兼ね、横浜で忘年会を開いてもらうことになった。編集長とライターのKさんと3人のささやかな集まり。きっと編集長もKさんもあちこちで開いているのだろうけど、オオサンショウウオのように冬眠状態のワタシを巣穴から引っ張り出してくれたのだろう。
小田原も電車内も横浜も、クリスマスで盛り上がる男女ばかり。自分と同年代のアベックも人前でこんなにべったりする世の中になったんだなぁ気色悪いとか、自分の子どもたちと同世代の若いカップルを、「あいつらもこんなんしてるんだろか」なんて微笑ましく見つめて怪訝な表情をされてしまったり。美白評論家みたいにべったりと塗りたくってて、自分のことを「ボク」なぞと呼ぶタレントそっくりに顔のパーツを改造してる女の子が、頭も顔もリスザル並みに小さい今時の男の子が周りを気にしてちょっと嫌がっているにもかかわらず、やたら絡みついているのがおもしろかったり。
自分は長年無縁だし思い入れもないクリスマスだけれども、やっぱり世間にとっては特別な日なんだろう。彼ら彼女らも日常でいろいろあるはずだから…なんて思いを馳せてあげ、「おう、どんどんやれ!」なんてすっかり親目線でいたのだが、若い子たちからすれば変態目線だったのかもしれない。
周りの店は待つ人で行列ができていたにもかかわらず、われわれの所は空席も目立つほどスッキリでとても居心地が良かった。Kさんのナイス選択に感謝。さる郷土料理のお店で、自分は生まれてこの方1度も行ったことがなく食す機会もなかったのだけれども、どれも美味しかった。普段は酒も全然飲まないし弱いけれど、ひどく酔うこともなく味わうことができた。
気がつけば5時間ずっとボクシングの話。それでもまだまだ話し足りないくらいだった。
行きは早朝に起きた人身事故、帰りは沿線火災の影響でダイヤは乱れまくり、運休の電車も多数。なので往復とも横浜線と新幹線を利用した。ちょうど帰りの時間、東海道線ホームでは客同士のトラブルもあったらしい。なんとなく嫌な予感がしたので避けて正解だった。
延伸に延伸を重ね、電車1本でどこまでも行けるようになったけれど、どこか1箇所で何か生じると並走する電車まで止まってしまい、甚大な悪影響が起こる。便利になったとともに失ったものも大きい。
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