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リズムを壊されても失わない。中谷潤人の逞しさ
写真_山口裕朗
@FinitoYamaguchi
@finito22
☆11月1日・さいたまスーパーアリーナ
スーパーフライ級10回戦
○中谷 潤人(M.T)前WBOフライ級チャンピオン
●フランシスコ・ロドリゲスJr.(メキシコ)WBO3位、IBF4位
判定3-0(97対92、98対91、99対90)
サウスポーの中谷は、自信満々に左へと回っていく。内へ内へと入り込み、ロングの左ストレートを放つ。これがヒットすれば一気にダメージも与えられる、中谷の主武器のひとつ。ロドリゲスも名うての猛者だから、おいそれとはこれをもらわず、ダッキングやウィービングしながら低い姿勢を取る。そこへ、右アッパーカットをズドン──というわけには、これまたなかなかいかなかった。
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