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【日記】朝食/2023年1月19日(木)

 理想的な朝食といえば、目玉焼き&ソーセージかスクランブルエッグ&ソーセージ、もしくは納豆ご飯である。目玉焼きにはしょうゆ、スクランブルエッグにはケチャップ。いずれもあいつら溺れちゃうんじゃないかってくらいぶっかける。そしてソーセージには何も与えない。裸のまま泳がす。
“和”でいくならば、最強の女『つや姫』が隣に寄り添うし、オレならば彼女を丁重に炊き上げてあげることができる。生卵もほぼ常備しているから、目玉焼きやスクランブルエッグもおそらく適当に作ることはできる。

 だが、生来の“ずぼら”なのである。世のお母さま方は前夜にタイマーをセットして、朝のちょうどいい時間に白飯が炊き上がるようにするのだろうが、独り暮らしの50男にとってそれはとてもめんどくさい。何となく電気代も心配だ。かといって、朝から炊き始めれば時間がかかる。炊き上げて、蒸す時間は1時間はほしいし。そしていちばんの問題はソーセージがない、ということである。
 スーパーによくある、安くて量が多い業務用的大袋を購入したことがあるが、味音痴のオレが耐えられなかったほどだった。やっぱりソーセージは『アルトバイエルン』に限る。が、少々値が張る。だから、どうしても疎遠気味になってしまうのである。
 そしてもうひとつの理想──『朝マック』は、近所のマクドナルドが取り扱っていないのでNG。車があれば離れた場所にひょいと行けるのだが、わが家の車はマスター&スペア、いずれもキーを紛失してしまい放置状態。すっかり置物と化している。
 なので、おふくろが亡くなって以来6年、理想的な朝食からは遠ざかっている。
「嗚呼、デニーズとかケルンのモーニングを毎朝食べに行けるくらいになりてーなー」なんてポケ―ッと考えていたら、あっという間にお昼になってしまった。8時に起きたのに。

 普段はLINEを送っても読みもせずほったらかす長男から、めずらしくLINEが来た。喫緊の用でオレに非があることが判明したのだが、電話をかけたら1秒で出た。おそらく慌てて間違えてスライドしてしまったのだろう。
 普段は「うん」とか「すん」とか曖昧な返事しかしないが、おもしろいことがあったときだけ饒舌になる。昨日軽トラに轢かれそうになったとかで、テンションが上がりまくっていた。
 2000年生まれの22歳。オレと違ってすでに単位は取得済み(オレは4年になった時点で5年目が決定していた)。今はアルバイトも辞めて、友だちの卒業レポートの手伝いをして過ごしているとのこと。就職した会社の配属先が決まるのは4月。3番目の娘も春から福岡の短大に通うことになっているから、できれば福岡勤務になってほしい。オレが福岡に行きたいだけなんだけど。
 とりあえず、親の役目はほぼ終わりかな。本当にな~んもしてこなかったけど。そういえば長男から「お父さん」て呼ばれたことがいまだにない。下2人は早い段階で呼んでくれたけど。長男は「あのさぁ」とか「ねえ」しか言わない。ひょっとして「父認定」されてないのかな。ま、しょうがないけど。じゃあ、オレのこと何者と思ってるんだろ。

『姫』を手に入れたからにはやらねばならぬ。というわけで、今日はカレーライスにした。前回は甘口しかなくて失敗したので、今回はしっかり辛口のある店で買っておいた。もちろん安い『こくまろ』。玉ねぎはいつもの倍入れた。姫は2合炊いたがペロリ。それでも足りないからと、夢で貪って食べたかった『カラムーチョ』をポリポリと。カレーの後にカラムーチョというセンスのなさを指摘されるだろうが、食いたかったからしかたがない。すっかりスナック菓子も解禁。「冬は太るべき」と昔義父が語っていた言葉を都合よく採用する。

チャック付の便利仕様だが、チャック要らなかった

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