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【日記】亜→英→日/2023年3月20日

※写真=『TyC Sports』より。世界のボクシングは海のごとく広い

 1日中PCを見ていたせいで、首痛→頭痛発生。薬を飲むと眠くなるはずだったが、どうしても読書欲が優ってしまい、第2弾『ヒポクラテスの憂鬱』(中山七里)を手にした。

3:00 就寝
9:00 起床

 昨日のイギリス・ニューカッスルの試合を見るつもりだったが、アルゼンチン・サンタフェの前座試合は例によって『TyC Sports』で見られることが判明。ついつい触手を伸ばしてしまったら、またまた見つけてしまったのだ。ジャイリネ・アルトゥーヴェ(ベネズエラ)。すでに世界タイトルに4度挑戦して叶わずの33歳。相手はキャリアの若い選手で、それも当然なのかもしれないが、かわした動作からそのまま打つことのできる好選手。攻撃をダッキングし、頭を押さえつけられた瞬間に右アッパーをボディーに突き刺したのなんか最高だった。

 その後は、ようやくニューカッスルへ。ここでも渋いボクサーを発見した。ジョーダン・エリソン(イギリス)。なんと戦績は14勝1KO44敗3分。それがホープ、カラム・フレンチ(イギリス)を苦しめる。防御も上手く、豪快に攻めるフレンチくんに左フック、右アッパーを渋く合わせる。ポイントは10-9でフレンチくんに流れたものの、10-9.9とか9.8の印象。結局、ほぼフルマークで敗れたのだが、両目周りを大きく腫れさせたフレンチくんにしっかりと爪痕を残した。ああいう技術の持ち主ならば、いくら負けようが試合をさせられる。こんな選手は貴重だなと感じ入った。

DAZNより。試合後、健闘を讃え合うエリソン(右)とフレンチ。ロン・キアニー・レフェリーも思わず微笑んでしまう

 後楽園ホール。今日から控室取材解禁で、本当は行きたかったけれど、もう少しの我慢。

 湯場海樹(ワタナベ)の左ストレートは、大谷翔平のストレートに例えたい。大谷だって、ストレート一辺倒では160㎞超でも打たれてしまう。だからスライダーなど変化球も磨いて一級品なのだが、湯場には変化球になぞらえる右ジャブがない。左を打つためのタイミングを計るちょんちょんは、ここではジャブに数えない。あれを打たなければ左を打てないというならば、相手だって左のタイミングを読めてしまう。だから早い段階で左を決められないと、もう、手詰まりになってしまうのだ。

 李鎮宇(角海老宝石)対リドワン・オイコラ(平仲ボクシングスクール)は、自分の採点ではオイコラの勝ちだった。がっちりブロック対応の李に、ボディー攻め。常に脅威を抱かせていたのは、外、中と打ち分ける左フックで、試合を通して李をしっかりとコントロールしていた。李もボディーカウンターなどで、最後の最後まで抵抗してみせたが、前に出ていることを評価しただろうジャッジ(78対74で李の勝利)には、大いに首を傾げたい。
 また、麻生興一(三迫)対大野俊人(石川ジム立川)は、麻生の勝ちと見た。接近戦に巻き込んで、ショートパンチを的確に集めていたのは麻生。大野が怯んだ隙に強度を上げるパンチも正確。大野の強振空振りも見事に誘発させていた。完全に巻き込まれてしまった大野も、決して心を折らずに必死に抵抗してみせたが、それでもこの試合は麻生のものだった。

 今日も1日、ボクシング漬け。そして、すっかり「新種グローブ発見マニア」となってしまった。というのも、またニューカッスルの試合で見つけたのだ。ソロモン・デーカーズ(イギリス)が着けていた『PHENOM』というやつ。いったい、世界には何種類のブランド、メーカーがあり、試合で承認されているのだろう。

DAZNより。『PHENOM』知ってた方~?

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