【雑記】第一稿終えました
10月に入りましたね。昨日、仕事終わりに外をでかけたら、キンモクセイの甘い香りが流れてきました。小学生の頃、通学しながら「この甘い香りはどこからくるのだろう?」と不思議に感じていたのを思い出します。風の匂いが変わり、秋の訪れを感じますね。
さてさて、本題。ようやく、今まで公募に向けて書いていた中編小説の第一稿を終えることができました……! 記録を取っていないのでいつから書き始めたのか覚えていないのですが、執筆から脱稿まで3か月はかかっているかな、と。ほんとうに「ようやく」といったところですね。
もともとは、9月末〆の文學界新人賞に、と思って進めていたわけですが、どうやら推敲が間に合わない……と気づき、群像へと切り替えました。不純な動機ではありますが、久々に群像に挑戦します。
書き上げた小説で扱ったものは、以下のもの。
・空想上の友だち「イマジナリーフレンド(IF)」
・信仰
・異端の排除
・とらわれている過去
・孤独
・新たな人間関係構築(再スタート)
空想上の友だち(イマジナリーフレンド)については、すでに書かれてあり(すばる文学賞受賞「コンジュジ」/木崎みつ子、など)、さほど新しくもありません。しかし、実体験があるので、先行作品と違った書き方ができるのでは? と考えて選びました。
2番目の「信仰」については、現在報道で揉めている話題なので、時期的にとりあげるのは……? と考えたりもしました。でも、去年秋頃からこの題材について小説で書いてきた経緯もあり、自分のなかの最大の関心事ともいえるので、思い切って書くことに。まあ、このテーマで応募する人も増えそうですが……。
「異端の排除」「とらわれている過去」「孤独」も、文学作品ではありそうなもの。書き方次第、というか、どういうエピソードで立体的に魅せられるかによりますね。わたしが書く少し長めの小説は、あまりいいい終わりをしないので、最後には前向きな結びを、と思い「新たな人間関係構築」も入れました。
正直言って、勝算はないです笑 書き上げたそれだけで、すばらしい!という思い。
今推敲中ですが、間隔を置いてちびちび書いたせいか、なかなか変な話になっています。どう直せばいいのー、と首をひねりひねり、修正をかけている状態。まあ、次はもっといいの書けばいいか、と気楽に考えています。
この原稿を終えたら、次は12月に向けて作品づくりをします。構想はある程度できていて、リサーチをかけながらプロットを練るつもりです。次の作品は、「死角になっている弱者」を取り上げようかな、と。Twitterで前に見つけたのですが、最近では「共感される弱者」と「共感されない弱者」で格差があるという指摘もあるのだそう。
おそらく、“マイノリティ”というワードで普通の人が思い浮かぶ属性は、共感されやすい弱者。でも、いっぽうで“マイノリティ”としてまだ認められてはいないけど、社会的な弱さ(生きづらさ)を抱えているひともいる。そのひとたちに、どれだけ寄り添えるか(真実に近いものが書けるか)はわからないけど、個人の物語として丁寧に書いていきたいな、と思います。
さまざまな良作に出会うたび、物語のリアリティってようするに、人物への敬意があるかどうかだな、と最近感じます。ひとりの人生を退屈なものに描写せず、敬意を払って丁寧に描くことだと。
ではまた。寒くなるので、気温差に注意してくださいね。
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