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ふじこ
2016年9月10日 13:57
しきりに降り続く雨眠りにつくまでその音を心地よく耳を澄まして聞いていた遠くの方ずっと遠くに二人寄りかかっていた夏の像君の肩から濡れた雨の匂いやシャツを通して伝わる体温やすべてこの頭が記憶しているというのにもう遠くずっと遠い水が流れる音を聞きながら追憶のなかの君をどうか壊さないで封をするようにそのまま瞼を閉じてすれ違った事実あれからどちらも動かなかったその後君は泣いたの