利益率比較

[IPO企業ビジュアライズ!]クックビズの成長のカギを探る!!!

今日はIPO企業クックビズについて取り上げたいと思います。

【クックビズのビジネス】


クックビズは飲食・外食にフォーカスした人材紹介を主たるビジネスとしています。

リクルートエージェントを展開するリクルートHDやDODAを擁するパーソルホールディングスなどが競合といえるでしょう。人材紹介ビジネスは求人企業と転職希望者をコンサルタントが結びつけることで成り立ちます。人材紹介会社はマッチングに成功した場合、転職者の給与の一定割合を受け取ります。

典型的なプラットフォームビジネスですね!


現在の好景気を背景に転職希望者が増える一方でコンサルタントの不足は業界全体の課題となっており、クックビズも含めて各社積極的にコンサルタントを増加させています。


【飲食業界の人材紹介はブルーオーシャン?】


クックビズは順調に成長しているといえるでしょう。

成長の要因を理解するため平均給与を比較してみましょう。2016年の民間給与実態統計を参照すると、全体業種の平均給与が421万円に対して宿泊業,飲食サービス業234万円と大幅に低いものとなっています。宿泊業,飲食サービス業では給与総額の低いアルバイト、パートなどの雇用比率が高いことなどを考慮してもこれらの業界の給与は低いといえるでしょう。

人材紹介のビジネスモデル上転職者の給与が高いほど多くのマッチングフィーを得ることができます。そのため競合は給与の高い業界に注力する傾向があると推測できます。飲食・外食業界も人手不足で求職数は増加しており、クックビズはこのエリアをひたすらに開拓しているといえるでしょう民間給与実態統計調査結果より)。

【成長のチャンスは利益率の低さ?】

クックビズの人材紹介サービスの利益率17%はDODAを展開するパーソルホールディングスの利益率73%よりも大幅に低い水準に留まっています。

クックビズの利益率が今後大手水準までに上昇するカギはいったい何でしょうか?

まずマクロ的な観点では、人手不足を背景に飲食業界で賃上げが起こることです。一部では調理機材を大幅に入れ替えることで省人化を図り人手不足へ対応する動きも見られますが、賃上げで対応を行う企業も当然一定数みられるでしょう。

次にクックビズが知名度を上げ、より多くの求職企業と転職希望者を集めることでより効率的なマッチングを行えるようになることです。

大手がコンサルタントの数が成長のボトルネックとなる一方でクックビズはWebサイトのビュー数などをウォッチしていく必要がありそうです。


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