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キーボード操作が遅いならAIでカバー

アンケートで浮かび上がった「使えないおじさん」の実像


以前、25歳から44歳までの従業員を対象に、従業員1,000人以上の企業で働くビジネスパーソンにアンケートを取り、同じ職場で働く50歳以上のITスキルについて何がストレスになるかを尋ねました。

ストレス要因の2位は「操作が遅い」、5位は「キーボードが打てない」でした。

また、最近60歳以上の再雇用を仲介するエージェントの方とも話をしました。この方は60歳を超えていますが、この年齢層ではDXのような新しいことを覚えてもらう必要はないものの、キーボードの操作がネックになるとのことでした。

管理職として仕事をしていると、自分でキーボードを打つ機会が少なく、パワーポイントなどで資料を作ることもほとんどないため、操作が苦手になり、やるとしても非常に時間がかかるということでした。

以前、私のもとで部下として働いていた60歳を少し過ぎた方はとても優秀でしたが、パソコンのキーボードを打つ際には人差し指1本しか使いませんでした。

傍目にはまどろっこしく見えますが、本人は特に時間がかかっているわけでもなく、業務に支障もないため、全く問題ないと感じていました。

実際の操作速度だけでなく、周囲からどう見られるかも重要ですが、これは主観の問題なので、改善を促すのは難しいものです。

また、先ほどの方はパワーポイントの資料作成には慣れており、若いスタッフに比べても特に時間がかかることはありませんでした。ただ、出来上がった資料がいかにも古臭いテイストだったため、改善してほしいと思いましたが、これもまた主観の部分が大きく、改善を促すのが難しかった記憶があります。

キーボード操作が苦手でもAIでカバーできる


キーボード操作、つまりタイピングを速くするためには、タイピング練習用のソフトを使い、一定期間真剣に学ぶことが効果的です。

私自身、かなり昔のことになりますが、タイピングソフトを使って練習しました。今でも特別速いわけではありませんが、キーボードを打つ際に指の使い方が決まっているため、ほぼブラインドタッチに近い感覚でタイピングできます。

タイピングを速くする以外に、今ではAIを使って音声入力し、さらには修正まで自動化することで、ほとんどタイピングせずに文章を作成することも可能です。

例えば、スマホ版のChatGPTに「以下の文章の誤字脱字を修正してください」と指示を出した後、本文を音声入力すると、質の良い文章が生成されます。

さらに、本文の内容がブログなのか、メールの返信なのか、ホームページの商品紹介なのかを明示すれば、目的に合わせた文章のテイストで仕上げてくれます。

タイピングが遅い人は「自分はITに弱い」と感じ、ChatGPTなどの生成AIにも手を出さないため、こうした便利な方法を知りません。知ろうとしないというほうが正確かもしれません。

その結果、時間をかけてタイピングを続ける習慣が抜けず、周囲から「使えないおじさん」と認識されてしまうことが、今でも多々あるように思われます。

結論


AIをうまく使えばキーボードを使う必要がなくなり、苦労せずに「できるビジネスパーソン」と認識されるようになります。


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