海外拠点(工場)の生産管理からQRコードを活用した在庫管理まで〜製造業のkintone活用事例まとめ〜
サイボウズ株式会社が提供する「kintone」の製造業での活用事例についてご紹介します。
本記事でご紹介する事例は、kintone公式サイトの活用事例ページ(下記リンク先)から抜粋しています。
その他、製造業の方に向けたkintoneのセミナー情報や、製造業向けのkintoneの案内資料もありますので、ぜひチェックしてみてください。
【製造業向けセミナー情報】
【製造業向けkintone資料】https://kintone.cybozu.co.jp/material/pdf/kintone_gyosyumuke_seizou.pdf
■PLATZ VIETNAM CO.,LTD
【事業内容】在宅介護用ベッド製造
【kintone利用用途】不具合情報管理、製造日誌など
・これまでの課題
ベトナム工場での不良品管理を手書きの製造日誌から始めたが、日本からの問い合わせのたびに倉庫から手書きの日誌を持ち出したり、そもそも手書きの書類のせいで集計ができずに困っていた。
・kintone導入後
ベトナム工場では主に「不具合情報管理」と「製造日誌」で kintone を活用。「不具合情報管理」アプリでは、不良品の写真をとって kintone に張り付けることで、自動的に一覧が出来上がる。製造ライン担当が、めんどうな書類を作らずに済むので報告が上がるようになったことで、正確な情報を把握できるようになった。「製造日誌」アプリでは、毎日、各製造ラインでの製造計画と実績を入力。ラインごとの情報を見える化したことで、生産効率が落ちている原因を特定できるようになった。
■クラボウインターナショナル
【事業内容】海外でのアパレル生産と輸入
【kintone利用用途】バングラデシュでのアパレル生産管理
・これまでの課題
繊維業界では、生産管理が難しいと言われているバングラデシュ拠点において、「240万枚のTシャツ生産」のオーダーが入ったが、「一般的な量の注文」と同様の方法である「Excel・メール・手書きの書類・出張」で管理をしたので問題が起こっていた。出荷前のチェック項目も多く、納期直前に生産できていない事態や、出荷可能な商品を瞬時に把握しにくいので船便のコンテナ積載率もイマイチだった。
・kintone導入後
クラボウインターオーダーマネジメントシステム、KIOMS(通称:キオモス)をkintoneで構築。KIOMSは6つのkintoneアプリで構成され、6つの中で特に「200種類もの商品の進捗を1画面で確認できるマネジメント専用アプリ」が要になった。
数百品番の状況がマネジメント専用アプリで可視化されたことで、次に何をすべきか一目瞭然となった。さらに問題のある商品も、KIOMS上の品番ごとの専用画面にて、その品番の写真を画面で見ながら「コメント機能」を用いてバングラデシュのスタッフと話し合えるようになり、対策が早くなった。結果的にスケジュール通りに生産が進み、高額な空輸の頻度も減少、コンテナの積載率も改善していけるように。
■神戸製鋼所
【事業内容】鉄鋼業・溶接業・アルミ/銅関連事業など
【kintone利用用途】QRコードを活用した、倉庫での資材関連の在庫管理
・これまでの課題
フラックス入りワイヤや被覆アーク溶接棒などを生産している茨城工場では、1961年の創業以来、製造現場への指示書作成の元データとなる材料管理台帳を手書きの紙にて管理しており、近年では転記ミスや指示遅れなどの課題が顕在化していた。Google スプレッドシートなども検討したが、社内で新たなクラウドサービスを利用する際には詳細な審査が入ったり、チェックシートへの記入をお願いしても、対応してくれない海外のクラウド事業者も多かった。
・kintone導入後
すでに溶接事業の部門内の経理や海外拠点とのやり取りにおいて導入実績のあったkintoneを導入。実績があることで社内の審査もクリアしやすく、すぐに導入された。元々、製造現場で棚卸し業務のために活用されていたQRコード(材料にQRコードを貼付)を流用し、読み取ったQRコードの情報をkintone上に登録できるようにした。
kintoneによって、返却表の作成や入庫作業時の転記作業がなくなり、さらに棚卸も一覧表作成の手間がなくなるなど、週単位では3.7時間の削減、半期ごとの棚卸業務も7.75時間の削減に成功した。
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