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「2週間の休みじゃ短い!」 豪快、豪州ホリデー事情

※本記事は過去にビズリーチに掲載したもので、掲載当時の内容となります

「日本人は働き過ぎ」とは、よく耳にする話です。ワーク・ライフ・バランスが取り沙汰されるようになってから、以前に比べると日本人もプライベートを充実させる人が増えてきたようにも思いますが、海外ではどうなのでしょう。今回は「自分の人生を満喫すること、家族や友人との時間が優先」と考える人が多いというオーストラリアの「休み方」を、現地在住で航空会社に勤務する筆者が紹介します。

「年次有給休暇」は入社1年目でも最低20日

突然ですが、皆さんには今心待ちにしている「次の長期休暇」はありますか? 5月の大型連休? 夏期休暇? いずれにしても1週間~10日を超えて休むという方は珍しいのではないでしょうか。 オーストラリアでは違います。ある日の同僚の会話。 「今日はいつにも増してハッピーそうですね」 「来週から年次有給休暇なの! 4週間あるから家族でメキシコのカンクンに行くことにしたわ。そういえばあなたもよね?」 「はい。でも7月に2週間の新婚旅行をするつもりなんで、今回の休暇はたった2週間なんです」 長期休暇として、2週間は「たった」。そういった感覚です。

オーストラリアでは「有給休暇」は「年次長期休暇(アニュアルリーブ。Annual Leave)」と呼ばれ、最低でも4週間(20日)取得できます。勤務「初年度」から、どんな会社でも20日間の有給休暇が取得できることが法律で定められているのです。ご紹介した「たった2週間」の休暇を取った同僚は新入社員でしたが、さらに同一年度に2週間の新婚旅行ができるのはこういう理由からです(日本の労働基準法では「初年度は最低10日」となっていて、その後増えていきます)。

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