台湾人はなぜ、会社の忘年会に喜んで参加するのか メリットばかりの「ウェイヤー」という文化
※本記事は過去にビズリーチに掲載したもので、掲載当時の内容となります
「会社の忘年会」と聞いて、どんな印象を持つでしょうか。日本では若手を中心に「あまり参加したくない」「気苦労が多くて疲れる」といった意見も多く聞かれます。ところが、台湾では大違い。台湾人は、旧暦の年末に行われる忘年会「尾牙(ウェイヤー)」が大好きで、心待ちにしています。一体、なぜなのでしょうか。台湾での勤務経験が豊富なライターがつづります。
出席するだけでお年玉がもらえる
台湾ではふだん、職場の同僚との飲み会はほとんどありません。文化的に「食事は食事」「酒は酒」と分けるのが一般的で、「食事をしながら酒も飲む」という習慣があまりないのだと思います。また主要都市・台北ではバイクや車で通勤する人が少なくなく、仕事帰りに飲酒できないという事情もあります。
しかしそんな台湾では旧暦の年末、つまり1月下旬頃に、年に一度だけ従業員みんながこぞって参加する飲み会が開かれます。日本で言えばさしずめ「忘年会」です。この会のことを、台湾では「尾牙(ウェイヤー)」と呼びます。