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事業承継をポジティブに「温故承新」

温故承新
(故)ふるきを(温)あたためて、(新)しく(承)け継ぐ。

自分や会社の知的資産、いわゆる「見えない資産」を見直すと、受継いでいくべきモノ・コトがあります。
受け渡す側も、受継ぐ側もそのままではなく、新しく承け継ぐことがより未来に繋がるのではないか。
未来に繋がるように、新しく承け継ぐプロセスは、ポジティブな思考になっているはずです。 
事業承継、技術伝承、技能伝承は、未来に向けて「承新」する。
これが、「温故承新」

事業プロデューサーとして
私は、山口県内の多くの事業者と販売促進や売上向上のコンサルティングで接点を持ってきました。小規模事業者、中小企業、中堅企業、そしてベンチャー企業と、技術、技能、ノウハウと魅了する事業資産を持っています。
創業してこれまで長く事業活動を行う会社には、数えきれない程、事業資産があります。しかしながらその事業資産に気づいてない経営者も多くいます。事業再構築、事業再編、事業承継がこれから始まる中で、まずは、これまでの事業資産を棚卸しして、その事業資産を新しい形にして事業価値を高めることが必要です。その際には、他社と事業資産と組み合わせる、掛け合わせることが近道です。私は、これまで事業プロデューサーとしてコラボレーションによる事業創造を仕掛けてきました。この知的資産を活用して、温故承新していきます。

温故知新から始めたコンサルティングの道


温故知新
(故)ふるきを(温)たずねて(新)しきを(知)る

起業家として歩み始めた時から、「温故」という言葉が好きで、振り返っています。
やまぐち総合研究所有限会社を設立した時は、会社員時代、IT企業の経営をしていた頃の失敗したことや上手く行ったことを振り返り整理して、コンサルティングやセミナーに活用してきました。その際、先人である経営者やコンサルタントの書籍も読んで、「知新」にしてきました。

温故創新でコラボレーションを仕掛ける

温故創新
(故)ふるきを(温)あたためて、(新)しく(創)りだす

温故知新という論語を仕事に使っている頃、コラボレーションによる事業創造にも取組むようになりました。
自社の事業資源を見直して組み合わせ直すと、新たなモノが生まれたり、業務の改善にも繋がります。そしてコラボレーションとして、他社の事業資源と自社の事業資源を掛け合わせると、新しい商品や新しい販促方法も生まれます。最近の言葉で言えば、オープンイノベーションです。

この頃、知的資産という概念を知りました。事業者が持つ、販路やノウハウや顧客や知的財産権など財務諸表には表れない、見えない資産を知的資産といいます。

創業歴の長い会社には、温故創新を提案していきました。商標を取られて活用する事業者もあります。
「温故創新」していくことが未来に繋がっていきます。

事業プロデューサーとして、
「温故」という言葉が私のコンサルティングの元にあり、そこに「新」という事が繋がります。庵野秀明氏のシン・エヴァンゲリオンなどのシンもそういう意味ではないかでしょうか。
温故知新から温故創新と来て、今回、温故承新と一連の流れが描けました。
私が現在55歳です。この10年は事業者へ事業創造をはかってきました。これからの10年。その先を考えると承継していくことが、承継する支援を仕事にしていくべきだろうと考えました。
「承」は、事業承継、技術伝承、技能伝承と「温故」にも繋がります。
「温故承新」は、これからの事業承継・M&Aの志として普及させていきます。
※「温故承新」は、事業プロデューサー中村伸一が考案した造語です。

なぜ、私が温故承新に取り組むのか?

これには大きく3つあります。
一つは、地方には魅力的な事業者や技術、技能を持つ事業者が多くいること。これまで、商工会や商工会議所、自治体の仕事で、販路開拓や商品開発のコンサルティングをしてきました。山口県だけで無く、鳥取県や岡山県、福岡県、広島県などでも直接、事業者に接する中で温故承新を進めていきたいと考えました。

一つは、私自身の起業人生と起業支援があるから。
私が起業したのが32歳の時、23年前でした。その頃は全国的にもベンチャーブームがあり、山口県からも起業した人が多くいました。この時、起業した人達も温故承新を始める良いタイミングだからです。

一つは、やはり事業の廃業が始まったから。
これが一番の深刻な問題です。事業承継者が居ない為、事業の廃業を選ぶ事業者が増え始めています。地方で廃業が増えると、地域の衰退化は著しくなります。そのためには事業を継続させる施策が必要ですが、プレイヤー(事業をする人)が必要になります。親族承継や第三者承継がネガティブではなく、ポジティブに考える思考と行動が必要になります。

温故承新を進めることで、この3つをクリアできるように考えています。



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