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世代を考えて2023年からの活動。スタートアップより2代目、3代目、4代目の創出支援。
(故)ふるきを(温)あたためて、(承)け継ぎ(新)しくする。
(故)ふるきを(温)あたためて、(新)しく(承)け継ぐ。
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スタートアップか後継者か?
経済を活性化するためにスタートアップの支援がより活発になってきました。アントレプレナーを創出していくのは賛成です。
1997年からこれまでスタートアップに関わってきました。
ユニコーンを創出する本来のスタートアップは山口県のような地方では難しいです。
近郊で言えば、福岡県の福岡市や広島県の広島市のような地方都市クラスでないとユニコーン企業はなかなか生まれてきません。やはり環境が必要です。
スモールビジネスでのスタートアップ、個人事業での創業が地方では中心になります。しかしながら、多くの雇用を生み出すような企業はなかなか創出されません。
既に雇用がある企業が廃業しないような支援を地方では力を入れていくべきだと考えています。
スタートアップより2代目、3代目、4代目、、、の創出を!
親族内での事業の承継、社員による事業の承継が理想ではありますが、この承継も難しくなってきています。
事業承継に関するレポートにも要因が記載されているように、親族内に承継者がいない、リスクが高くて承継したい社員があらわれないのも現状です。
そうなると第三者による事業承継になります。いわゆるM&Aになります。
M&Aになると、大手のM&A企業や金融機関が営業活動を活発にしています。M&A経営戦略という位置づけです。
しかしながら大きなM&A案件は地方ではなかなか無いので、スモールM&Aが活発になっています。
M&Aでの成功報酬が低額なので小規模な企業が依頼しやすくなっています。
私がスタートアップ支援から切り替えたのが、事業承継・第三者承継の分野です。大手のようなM&Aを推進し支援することが難しいので、スモールM&Aの領域で仕事を始めました。また、法務的な知見も無いので、専門士業での組織づくりを提案して生まれたのが、やまぐち事業承継・M&A協同組合です。法務を担う実務者は20代~30代の士業の面々です。10年後に事業承継・M&Aの当事者になるであろう後継者と同年代の専門家組織なので、相談もしやすい環境だと思います。
ユニークな第三者承継
第三者承継にはいろいろな取り組み方があります。
売り手と買い手がいますから、考えや想いは様々。パターンに当てはめることは、なかなか難しい。
・後継者がいないから
・人手不足の解消として
・新規事業の為
・毀損したサプライチェーン対策
・廃業をしたくないと再び目覚める
等々
特に売り手、買い手を問わず、ユニークな第三者承継が始まってきたと思います。
私がM&Aの勉強を始める際に、門をたたいたのが、一般財団法人日本的M&A推進財団でした。日本的なM&Aを推進する考え方に共感したのも大きな要因です。
定期的にオンラインでの交流会があり、当時、事務局でお世話をしていたのが、林田茉優さんで、昨年、第三者承継で老舗蒲鉾屋の4代目を継承されました。全国放映のテレビ番組にも出演していますので、ご存じの方もいるかもしれません。まさにユニークな第三者承継だと思います。
Z世代が承継者になるのも間近
山口大学で講師をしていた時の教え子達は、ミレニアル世代でした。
課題でビジネスプランを考えさせるのですが、中には、家業(特に祖父母の仕事)をベースにしたビジネスプランもありました。
授業の中でわかったのは、
孫世代は家業に対して良い印象を持っている。
ということでした。
数年前からZ世代が社会に出てくるようになりました。
起業やスタートアップに取り組む大学が多々ありますが、
地方の大学は、家業をテーマにしたアトツギを創出していく取り組みがあると良いと思います。
できれば実業高校も家業に目を向けた活動があってもいいかと思います。
2023年から新しい資本主義が始まろうとしています。
人的資本経営が注目されているのは、新しい資本主義が話題になったからであり、リスキリングも注目されました。
「人」の成長が重要になり、スタートアップも盛んになります。
ここで提言すれば、事業の2代目、3代目、4代目を創出していく。
「人」の成長を既存企業や事業と結びつけていくことです。