検索フォームを変更し、類義語に対応しました。
こんにちは。ビズパのプロダクト開発チームの白鳥です。
本日のリリースで検索フォームを変更しました。
検索ロジック自体は大きく変更せず、検索フォームを変更しています。
変更箇所は以下の3点になります。
・検索フォームをヘッダーに移動しました
・検索フォームのキーワードとエリアを統合しました
・類義語でもサジェストするようにしました
それぞれ、どのような意図・狙いでやっていったのかお話いたします。
検索フォームをヘッダーに移動しました
商品ページを見た人のうち、50%がオーガニック流入によるものになっていました。
現在の商品ページは一度メニューから商品一覧やトップページなどに戻らないと検索が行えず、特に初めてビズパに訪れた人にとって、「広告メディアの検索ができる」ということがわかりづらい状態にありました。
商品ページに検索フォームがあることで、検索ができるサイトであることを伝え、より他の商品へアクセスしやすくしました。
検索フォームのキーワードとエリアを統合しました。
検索のログを見ていると、検索キーワードに地名を入れてしまっているケースがかなりありました。当然のことながら、「エリア:東京都」と「キーワード:東京都」では検索結果も変わってしまいます。
検索の精度を上げるためにエリアとキーワードを分けていましたが、結果として検索精度を落とす形になってしまっていたため統合する形となりました。
なお、サジェスト機能で地名を選んでもらうことで、今までと同じ精度でのエリア検索を行うようにしています。
類義語でもサジェストするようにしました。
検索キーワード欄になにかしら文字を入力していただくと、検索キーワードをサジェストする機能は以前からありましたが、今回類義語でもサジェストするようにしました。
具体的には、「医療」と入力すると「医者」や「病院」がサジェストされるようになっています。
類義語への対応にあたって
類義語での検索は、とにかく類義語辞書を作るのにコストがかかります。WordNet などの類義語辞書は存在しますが、システムとして類義語での検索に対応する場合、どのような背景やデータがあるのかによって何を類義語とするのかも変わってきます。
例えば、前出した WordNet では「医療」の類義語に「医者」や「病院」は含まれていません。言葉の意味としても別のものであり、日本語として類義語にならないのは正しいです。
しかし、ビズパの検索において「医療」と入力された場合、それはおそらく医療関係者向けの広告メディアを探しているはずで、その文脈において「医者」や「病院」は類義語ということになります。
そのため、自社のビジネス背景を熟知した上で、何が類義語になりえるかを考え、メンテナンスしていかなければなりません。
また、「検索時に類義語も参照する」のはサーバへの負荷も高くなります。Elasticsearch などを使えば類義語への検索にも対応してはいますが、検索エンジンを導入する開発コストそのものがそれなりに高いです。
そのため、今回はまず第一弾としてサジェストに出てくるワードのみ類義語に対応することで、類義語辞書を作る範囲を限定し、またシステム的にも検索エンジンを導入しなくても済む範囲としました。
今後も、検索機能の利用状況を見ながらシステム投資のタイミングは検討していく予定です。
今後ともビズパをよろしくお願いします。