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新たな事業ステージに向けて、Mission・Valueを改定しました。

みなさん、こんにちは。
ビズパ代表取締役CEOの石井です。
本日、ビズパの新たなMission・Valueの改定についてリリースを出しました。

今回は、新たなMission・Valueにどのような想いを込めたのか。また、その背景にある、ビズパの目指す姿について、お伝えしていきたいと思います。

もしかしたら、「Visionはないの?」と思った方がいるかもしれません。
これまでは、ビズパでもMission・Vision・Valueをそれぞれ策定していました。

ただ、会社の目指す方向性の表現は、MVV、VMV、VVなど、会社によって様々です。特にMission・Visionは考えていく途中で「これはMissionかな?」「これはVisionじゃない?」という沼にはまりやすい。そのため、今回は言葉の定義にはあまりとらわれないよう、MissionとVisionを分けずに一体のものとして考えていくことにしました。

なお、これまでのMission・Vision・Valueについてはこちらの記事を読んでみていただければと思います。

そもそもなぜMission・Vision・Valueが必要なのか

私たちが目指す世界は、到底1人で実現することはできません。チームが必要です。
また、チームとして成功し続けるためには、共通の目標を持ち、同じ方向を見据えながら、様々な課題に取組んでいく必要があります。
そして、私たちがチームとして迷うことがないための「北極星」となるのがMission・Visionです。一方、Valueは北極星を追うメンバー1人1人が、日頃の行動において指針になるものです。

メンバー個人の行動が、また、チームとして目指す方向がぶれないようにするためにMission・Vision・Valueは存在しています。

ただ、これらは策定して終わりではなく、実業務の中で活かされて初めて意味があります。

スタートアップ企業では、初めからコンサルやコピーライターに策定を委託するのがトレンドなのかもしれませんが、私たちはそうしませんでした。
自分たちができないことを委託すると、結局自分たちのものとして浸透せず、形骸化してしまう恐れがあるからです。

そもそも、今回の改定は、事業ステージの変化に伴い、メンバーが増えていったとしても、目指すものがブレないようにしっかり言語化することが目的です。そのため、最終的に自分たちで言語化しきれず外部に頼むことになったとしても、全員で徹底的に議論することを大切に進めていきました。

この後は、MissionとValueをそれぞれどのように策定していったかについてお伝えしていきます。

Mission

Missionの策定にあたっては①経営陣で将来目指す姿の言語化→②メンバー全員でMissionとステートメント案の作成→③決定の順で進めていきました。
 
まずは、言語化した将来目指す姿がどのようなものだったのかについて、お伝えしていきます。

私たちが目指す5年後・10年後・20年後の姿

今回の改定は、事業ステージの変化に伴い、メンバーが増えていったとしても、目指すものがブレないようにしっかり言語化すること。そのため、Mission・Valueだけではなく、その原点となる「将来目指す姿」についても、5年後・10年後・20年後の姿を詳細に言語化していきました。

まず5年後について。
私たちが5年後に実現したいのは「広告プラットフォームの完成」です。
日本中の全ての集客手段をBIZPA上に掲載し、検索から入稿までワンストップで実行できる環境を完成させる。

具体的には、日本中のあらゆる広告媒体から、自社に最適な広告を自分たちで選択できるようにします。そして、広告出稿の意思決定に必要なデータが全てそろっていて、データに基づき、より客観性の高い判断ができる環境にする。

また、クリエイティブの制作も可能で、検索→見積→購入→入稿までがワンストップでできる環境にしようと考えています。

次に10年後について。
10年後に目指すのは「広告流通をDXし、世の中のインフラになること」です。

5年後までの姿は、まだ媒体主に取っての集客手段の一つあるいは、広告主と媒体主のマッチングのためのプラットフォームという状態だと考えています。10年後は、そこから更に、労働の効率化を図るDXツールへと昇華していきたい。

ITを活用し、広告出稿までの時間を最短にする。広告在庫がどのくらいあるのかを見える状態にし、審査などの応対によるコミュニケーションの往復回数をゼロに近づける。広告出稿までのクリック数を最小限にしていく。これを実現していきたい。

複雑で、俗人化している取引のフローをITの力によって標準化・簡素化し、初めての人でもすぐに広告を出稿ができるツールにする。そうすることで、BIZPAがなかった時のやり方が信じられないくらい、無くてはならないサービスを創っていきたいと考えています。

そして、20年後について。
20年後に目指すのは「次の世界へ」です。
これは、日本国内の広告プラットフォームというドメインを超えることを意味しています。

でもまだ具体的には決めていません。
国境を超えて世界中の集客手段を提供するプラットフォームにするかもしれませんし、プラットフォーム構築ノウハウを他業界へ転用するかもしれません。

いずれにしても、日本を代表する企業として、祖業以外への挑戦をし続けたいと考えています。

メンバー全員で考え抜いたMission

Missionの内容については、メンバー全員で考えていきました。
経営陣で考えた目指す姿を伝えた後、2人一組になって、Missionとステートメントのアイディアを出していきました。なお、今回のMissionのスコープは5年後。つまり、「広告プラットフォームの完成」を志向するものとしました。

さまざまなアイディアが出されましたが、最終的に決めたのはこちらです。

かつてECが始まったときも、意思決定に必要な情報が全て整っていたわけではありませんでした。それでも、諦めずに、徹底的にユーザーの目線に立って課題を一つ一つクリアしていくことで、現在の環境ができています。
それならば、広告業界でも同様の環境を作り出すことが、必ずできる。
私たちはそう信じています。
誰もが広告で迷うことのない世界を私たちが実現していく。
その想いをこのMissionに込めました。

Value

つづいて、Valueの策定について、お伝えしていきます。
Valueは、Missionを策定したあと、1泊2日の合宿で検討していきました。

Valueを決めるにあたっては、自分自身に対するメッセージ・スタンス。つまり、「自分自身がどうありたいかという価値観」またできれば「一緒に働く仲間にも持ってもらいたい価値観」という観点で案を出していきました。

そして、合宿の後、更に議論を重ね、最終的に策定したValueはこちらです。

これは、メンバーで意見出しをした時に、最も多くコメントがあった項目でした。オープンであることは、何が良いのでしょうか?

私はオープンであることはベクトルがそろう=景色が一つになることだと考えています。時に、仕事で言い合いになることもあるかもしれません。でも、同じ景色を目指していれば、お互いの立場や役割の違いで言い合いになっているだけだと認識できます。

強みも弱みもオープンにするのは勇気がいります。
だけど、オープンにすれば、仲間から知恵やアイデアを助けてもらうことができます。そして様々なアイディアが集まり化学反応が起きる。これは組織として大きな武器になる。そう考えて、これを策定しました。

理想から考える対象は2つあります。
ひとつはお客様、ひとつはスタッフ個人です。

事業を続けていると常識やルールが自然発生してきます。もちろん、経験から発生するものなので重視すべきです。ただ、ルールのためのルールも同時発生してきます。

だから、常に「それってお客様にとっては理想なの?」と自問自答する必要があります。ルールに縛られるすぎると組織が硬直化するし、一度固まったルールや常識を壊すには、パワーが必要なんで、常に柔軟に自分たちを疑うためにもバリューとして定めました。

また、個人については、「今の自分にできること」をベースにものごとを考えがちです。人が少ないから、予算がないから、リソースがないから…。

ただ、できることだけで考えると、発想がどうしても乏しくなってしまいます。大きなことを成し遂げるには「自分にできること」の枠を取っ払い、理想的な状態にするために、何がベストなのかを考える必要があります。

スタートアップが生き残るための方法の1つがスピードです。特にアジリティと呼ばれる瞬発力が重要です。我々が挑んでいるのは、教科書のない未踏の地。

誰もやったことのない事に挑戦するには、失敗はつきもの。成功も失敗も、無駄なことは何一つ無いです。そこが行き止まりだとわかれば、新たな地図となり、成功への道がよりクリアになっていく。

荒削りでも良い、最初の一歩を最速で踏み出してほしい。
それこそが未踏の地を切り開いてゆく羅針盤になっていくと考えています。


今でも課題がたくさんあります。普通に考えたら難しいだろうと思われる課題もありますし、解決したとしても新しい課題がでてくるでしょう。そして、課題がなくなることはないでしょう。
その課題に対して、どう取り組んでいくか。

「笑顔で楽しんでほしい。」

難しい課題を解決することは成長の原資です。
課題を解決した先には、個人も会社も必ず一つ大きく成長します。課題も成長のネタだと思い、楽しく笑顔で全員で課題解決していきたいという想いを込めています。

ここからが始まり

実は、このValueは改定前のものと似ている部分が多くあります。ただ、一緒に策定したメンバーの約半数は2022年に入社したメンバーでした。

そのメンバーで「自分自身がどうありたいかという価値観」「一緒に働く仲間にも持ってもらいたい価値観」という軸で意見を出し合ってまとめた内容が、結果的に前回のものと似ていた。これは、ビズパの価値観に共感する人が入社してきてくれ、日々の業務やコミュニケーションの中で、考えが浸透していった結果かもしれません。ありがたく思う気持ちはありますが、当然、ここで終わりではありません。むしろ、ここからがスタートです。

策定した新たなMission・Valueを血肉にして、自分たちが目指す姿を実現していかなければなりません。

今後は、一緒にMission・Valueを策定していない、新たなメンバーが増えていきます。そのとき、どのようにMission・Valueの浸透をしていくか、これもとても重要です。

具体的な施策については、今後検討していきますので、またどこかでご紹介できたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Value合宿は楽しく実り多きものでした!
その時の様子はまた別の機会にご紹介します。

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