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修士課程1年生の「ビジネスプロジェクト」ってどんな授業?
こんにちは。
こちらは、武蔵野大学大学院の言語文化研究科ビジネス日本語コースの公式noteです。
武蔵野大学の大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースは、外国人留学生限定でビジネス日本語を教育研究する日本で唯一の大学院です。
今回は、修士課程1年生の「ビジネスプロジェクト」の授業の模様をお届けします。
ビジネスプロジェクトの授業とは?
この「ビジネスプロジェクト」の授業は、大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースの名物授業の一つです。
このビジネスプロジェクトは、ビジネス言語に関する知識を実社会での問題解決に向けて使ってみるProject Based Learning型の授業です。
修士課程の1年生で前期と後期の2コマ、修士課程の2年生でも同じく前期と後期の2コマ、計4コマで学びます(ビジネス日本語コースのカリキュラムは下記のリンク先からご覧いただけます)。
今年度の修士課程1年生の前期では、デジタル経済メディアのNewsPicksのマーケティング実務家を教室に招待し、学生たちからマーケティング策を提案する授業をしました。
最後には、学生の提案に対してNewsPicksのマーケティング実務家からフィードバックをもらい、学生にとっては実践的な問題解決を学ぶことができました。
1年生の後期では、観光学を専門とする教員より、観光ビジネスの観点での問題解決型の授業をしてきました。
具体的には、九州の佐賀県嬉野温泉がテーマです。
全員が外国人留学生であるという言語文化研究科ビジネス日本語コースの強みを活かし、海外からの観光客の視点も意識しながら、観光による地域振興策を考えました。
今日はこれまでの成果を発表する日です
修士課程1年生の約20名が、この観光をテーマにしたビジネスプロジェクトの授業に参加しています。
これまで12回の授業では、観光の実務経験を有する教員から観光学や日本での観光ビジネス実務の知識を学びました。
また、並行して、学生たちは5チームに分かれて調査や議論を重ね、観光による地域振興のための問題の発見や解決策の立案をしてきました。
今日はチームでの提案内容を発表するプレゼンテーションの当日です。
まずは、出身国が異なる留学生たちのあいだでも通じるコミュニケーションのジャンケンで、発表の順番を決めます。
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そして、チームでプレゼンに向けて発表の役割分担を話し合って準備完了。
さあ、発表です。
外国人留学生の大学院生たちが5つのチームに分かれて提案を発表しました
最初のチームは、1年生前期のビジネスプロジェクトの授業で学んだマーケティングの知識も活かした提案を発表しました。
具体的には、マーケティングで重要となるターゲティングの観点で、特に外国人観光客が比較的まだ多くないことに着目しました。
このような多言語や異文化の理解が必要なビジネス問題の解決は、日本と海外の出身国の両方の言語や文化を理解するビジネス日本語コースの学生たちの強みが活きる分野です。
チームは実際に外国人観光客に対しての調査によって、外国人観光客は事前の計画時に来日後の行き先も決めることが多いこと、そして、そのときにクーポンの有無などが判断に影響があると分析しました。
このため、クーポンを配布するプロモーション、特に外国人観光客向けのデジタルクーポンのプロモーションの提案を発表しました。
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次のチームも、前期で学んだマーケティングの知識も活かした提案です。
こちらも分析で、特に中国からの外国人観光客が少ないことに着目しました。
そして、中国の中でも、上海、そしてそれに近い浙江省と江蘇省に在住の健康や美意識を重視している女性セグメントにターゲティングしたマーケティング策を提案しました。
嬉野の自然や温泉がそのセグメントには魅力になるのではという着想です。
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3番目のチームは、日本の文化であり、また、日本が強い産業の一つであるキャラクター産業とのコラボレーションの提案です。
具体的には、ちいかわとのコラボレーションでの地域振興の提案を発表しました。
発表を聞いていた他のチームの学生からは「コラボは面白いが、お金がかかりすぎるのでは?」といった具体的なビジネスの質問がされ、それに対して具体的な試算額を発表しました。
このように、授業や発表会での学生間での質問や意見交換が活発なのは、この武蔵野大学大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースの特徴であり、大学院として大事にしている文化の一つです。
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4番目のチームは、旅行顧客としての市場規模の大きい東京在住のビジネスパーソンをターゲットにした提案です。
特にワーケーションなどで仕事する場所を選ばないIT企業勤務者とそのパートナーのカップルにフォーカスして、東京からの観光での来訪を促してはどうかという提案です。
具体的には「カップルコース」という温泉や湯豆腐やサイクリング(タンデム自転車)を組み合わせたモデルコースを発表しました。
サテライトオフィスも用意して、ちょっとしたリモートワークもできる提案です。
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5番目のチームは、外国人留学生ならではの視点と知識を活かし、多言語対応のガイドアプリの提案です。
特にアプリとして、TOURIST GuideやeGuideなどのアプリをベンチマークして、多言語対応の音声観光ガイドの機能案やスタンプ機能案などを発表しました。
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こちらのチームでは、そのガイドアプリ動作をシミュレーションしたスマホ動画を制作し、その発表もしました。
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こうして、全5チームによる発表が無事に終わりました。
しかし、まだ終わりません:最後はレポートにまとめるためのチームディスカッションです
発表が終わり、教員から学生たちにフィードバックです。
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発表がうまくいったところは学生たちの自信になります。
そして、発表がうまくいかなかったところも、その振り返りとこれまでのプロジェクトの過程は学びの宝庫です。
学生たちは大学院修了後には日本で、または、海外の出身国に戻って、ビジネスパーソンや日本語教師として、日本と世界の架け橋となるグローバル人材としての活躍を目指します。
そんな学生たちには、今回のプロジェクトは成長の糧になったはずです。
しかし、ここで終わらないのも、ビジネスプロジェクトの授業です。
最終回の次回に向けて、これまでのプレゼン内容をレポートにまとめます。
プレゼンテーションよりもレポートの方が文章の論理性が問われるため、外国人留学生にとっては難易度は高くなります。
そして、その分、学びも大きいはずです。
そのために、プレゼンが終わったばかりですが、フィードバックを踏まえて、最後のチームディスカッションに入りました。
これが終わったら、ようやく一息で、今日はチームでお酒を飲むところもあるようです。
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武蔵野大学大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースでは、学生たちの実践的な学びのために、問題解決型の授業(Project Based Learning)にも取り組んでいます。
武蔵野大学大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースの教育研究に興味をお持ちの方で出願も検討される方は、こちらの入試案内(入学案内)もご確認ください。
また、ビジネス日本語コースの模様をご紹介できる機会を研究科一同で楽しみにしています!