武蔵野大学の大学院、新しい課題解決型(PBL型)の授業を始めるってよ!
こんにちは。
こちらは、武蔵野大学大学院の言語文化研究科ビジネス日本語コースの公式noteです。
武蔵野大学の大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースは、外国人留学生限定でビジネス日本語を教育研究する日本で唯一の大学院です。
(言語文化研究科ビジネス日本語コースの概要は下記の記事で紹介しています)
現在、40名近くの留学生大学院生たちが、東京都の有明のキャンパスに在籍しています。
今回は、今年からスタートした修士課程2年生向けの新しい「ビジネスプロジェクト」の授業の模様をお届けします。
ビジネスプロジェクトとは?
「ビジネスプロジェクト」の授業は、大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースの名物授業の一つです。
このビジネスプロジェクトは、ビジネス言語に関する知識を実社会での問題解決に向けて使ってみるProject Based Learning型の授業です。
(詳しくは、下記の記事で紹介しています)
以前に、修士課程1年生のビジネスプロジェクトの授業の模様を紹介しました。
今日は今年からスタートした修士課程2年生向けのビジネスプロジェクトの授業の模様をお届けします。
教えるのは経営実務家の二人の教員です
今回の2年生の「ビジネスプロジェクト」の授業を教えるのは、二人の教員です。
どちらも、企業経営の実務家バックグラウンドを持つ教員です。
一人が、杉野幹人 教授。
携帯電話のNTTドコモ、外資系戦略コンサルティングファームのA.T. カーニーのマネージャー、経済メディアのNewsPicksの執行役員CSO(Chief Strategy Officer)を経て、昨年4月に武蔵野大学の大学院言語文化研究科に着任しました。著書に発行5万部を超えている『超・箇条書き』など。
現在も、NewsPicksの執行役員として企業経営に携わりながら、その経営実務の経験とMBAや商学の博士の学術知識を組み合わせ、実践的なビジネス系科目の授業をしています。
もう一人が、小川鑑征 非常勤講師。
東京三菱UFJ銀行、外資系戦略コンサルティングファームのA.T. カーニーを経て、老舗洋菓子メーカーの巴里 小川軒の4代目社長に就任しています。
今年度より、社長業の傍らで、A.T. カーニー時代の同僚の杉野幹人教授とタッグを組んで、武蔵野大学の大学院で非常勤講師として授業を担当しています。
このような企業経営の実務家バックグラウンドを持つ二人の教員による授業が今年度よりスタートしました。
授業は2021年にオープンした5号館の開放感のあるオープン教室で行われています。
老舗洋菓子メーカーの巴里 小川軒に留学生大学院生が提案していきます
今回の大学院2年生の「ビジネスプロジェクト」では、小川講師が社長を務める洋菓子メーカーの巴里 小川軒に課題解決の提案をします。
具体的には、大学院1年生のときに学んだマーケティング知識を活かしながら、小川軒に提案をしていきます。
特に今回は、戦略コンサルティングファームなどでも用いる事例分析のアプローチから小川軒への示唆を導いてもらいます。
もちろん、この取り組みの中では、留学生ならではの国際的な視点を活かして、外国人観光客の方々へのマーケティングも考えていきます。
この分野は、留学生大学院生たちが持つ強みが活きる部分であり、また、この領域を研究している大学院生も少なくありません。
今日は明治時代から続く巴里 小川軒の歴史を学びました
今日は第2回の授業で、小川軒の歴史を学びました。
提案をするには、相手の企業の歴史を学ぶことも大切であるという考え方からです。
小川講師からは、明治、大正、昭和、平成、令和と5つの時代を経験した巴里 小川軒の歴史と、そこでの経営や商品づくりの創意工夫についてのレクチャーがありました。
学生たちは、初めて聞く日本を代表する老舗洋菓子メーカーの話し、それも現役の社長からのリアルな経営の話しに興味津々で耳を傾けていました。
たとえば、あえて都内のど真ん中の目黒に菓子工場を持つことで、都内の店舗に新鮮な洋菓子を届けられること。
また、一度購入して食したお客様がまわりの知人におススメしてくれることでここまで広がってきた歴史があることなどを学びました。
さらには、商品づくりとして、いちごのケーキというのは、海外ではここまでポピュラーではなく、長い歴史をかけて日本で独自に発展した食文化だということも学びました。
言語文化研究科では、食文化とビジネスのかかわりなど、このような文化的なことを研究している学生も多く、身を乗り出して話しを聞いていました。
来週は本社と工場を見学します
ただ、この授業は教員の話しを聞くことがメインの授業ではありません。
PBL型授業です。
学生たちが主体的に実践的な問題解決に取り組んでいく授業です。
このため、来週は学生たちは実際に現地、目黒にある巴里 小川軒の本社と工場を見学します。
このようなレクチャー、実地の見学、そして、大学院で学んだ問題発見・問題解決の知識や日本語能力、自分たちの独自リサーチや実験、そして留学生限定の大学院だからこその国際的な視点、それらを総動員して、学生たちは提案をしてくれると期待しています。
武蔵野大学大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースでは、学生たちの実践的な学びのために、問題解決型の授業(Project Based Learning)にも取り組んでいます。
武蔵野大学大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースの教育研究に興味をお持ちの方で出願も検討される方は、こちらの入試案内(入学案内)もご確認ください。
また、ビジネス日本語コースの模様をご紹介できる機会を研究科一同で楽しみにしています!