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大事なお知らせ:月刊ビジネスモデル図解を廃刊し、新たな方針で記事を書いていきます

ビジネス図解研究所のチャーリーです。

今回は、みなさんに大事なお知らせがあります。
このたび、「月刊ビジネスモデル図解」という定期購読マガジンの仕組みを使った、毎月のお金をいただく形での記事更新をいったん止め、方針を新たにしたうえで記事更新をしていくことに決めました。この記事では、これまで定期購読をしていただいた方や、これから記事をみていただく方に向けて、なぜそのように決めたのか?を経緯とともに説明できたらと思います。

尚、月刊ビジネスモデル図解を現在購読している方は、3月末までで、購読が終わりになります。自動的に終わりになるので、なにか読者の方が自らすることはありませんのでご安心ください。3月公開の「インドのビジネスモデル図解まとめ6個」という記事で、定期購読マガジンとしては最後の記事になります。これからの記事更新を楽しみにして購読していただいた方には申し訳ないのですが、今後は、以下のような方針で更新していければと思うので、ひきつづき見に来てもらえるとうれしいです。

これからの記事方針

まず、今後のビジネスモデル図解の記事についての方針を3つお話します。

1. テーマ:あり → なし
これまでは、記事にテーマを設け、そのテーマにもとづいた図解を紹介していましたが、これからは、テーマによらずに記事を更新していきます。

2. 図解数:まとめ → ひとつ
これまでは、複数のビジネスモデルの図解をまとめて記事として公開していましたが、これからは1つのビジネスモデルを1つの記事として公開していきます。

3. 価格:有料 → 無料
これまでは、定期購読マガジンとして、記事を読むためにはお金を支払う必要がありましたが、これからは、基本的には無料で記事を公開していきます。

ここから、なぜこの3つの方針にしたのか?これらの方針の意図は何なのか?を深掘りしてお話します。経緯についての前段がながいのですが、よければお付き合いください。

マガジンをはじめたときの想い

ビジネス図解研究所では、「月刊ビジネスモデル図解」という定期購読マガジンを、2018年11月からはじめ、4ヶ月が経とうとしています。月に1回、テーマにもとづいた図解のまとめ記事を更新するというスタイルで、これまでつづけてきました。テーマというのは、例えばリーガルテック、ヘルステック、スポーツテック、といった特定の業界や切り口のことです。

当初、毎月のテーマを決めて図解をまとめていくことで、これまでは深掘りできなかった業界や領域について、より丁寧にみていくことが、読んでいただく方のためになると思い、進めてきました。当初はじめた意図の詳細は、以下の記事に書いています。

この記事も書きましたが、ある特定の業界や領域をテーマとして記事を書くということは、より「プロ向け」に記事を書いていくという意思表示にもなっていました。これは、ビジネスモデル2.0図鑑という本を出したあと、その続編として図解シリーズを続けていく上で、自分たちに課した新たなチャレンジでもありました。なぜなら、これまでの記事は、プロ向けというよりも、これまでビジネスについてあまり知らない人に向けて、こんなビジネスがあるのかと感動したり、ビジネスって面白い!と心が動いたり、というようなことを意識して書いていたからです。

転機になったミッション策定

そんな、チャレンジとしての定期購読マガジンだった一方、まったく別のうごきとして、ビジネス図解研究所としていろいろなことを発信・活動するにあたり、みんなの向かう先がひとつになるようなミッションを策定しよう、という話がうごいていました。

あらためて自分たちが世の中に対して何をすべきなのか?とひたすら考えていった結果、以下の言葉がビジネス図解研究所のミッションとしてきまりました。

ビジネスの感動を広げる。」というミッションです。

この言葉の意図としては、ビジネスという一見むずかしそうに見えるものが、その面白さや深さを知ってみると、感動につながっていき、その感動を広げていくことが、ポジティブな力を生み、また面白いビジネスが生まれていく、という循環があると考えているところにあります。この考えは、僕自身にかつて生まれた感動からきています。ビジネスってクリエイティブだし、ソーシャルだし、いろんなバランスによって成り立っていて、しかもそれが仕組みによって支えられていて、こんな面白いことあるのか!と思ったことがきっかけで、これをもっとみんなと共有していきたいと考えました。

ミッションが自分たちのやるべきことを教えてくれた

このミッションが決まったあとに、あらためて自分たちの活動を振り返ってみると、定期購読マガジンでやろうとしていた、プロ向けに記事を書いていく、ということは、果たして本当に自分たちが今やるべきことなのだろうか?と考えました。なぜなら、より専門的な切り口で書くよりも、よりわかりやすく、ビジネスって面白い、感動すると思えるような間口の広い記事を書いていくほうが、ビジネスの感動を広げる。というミッションに合っているように思えたからです。広げる、という言葉には、まだビジネスに対する苦手意識のある、クリエイターや、ソーシャルセクターのかたや、そういった方たちにもっとビジネスの感動を伝えていきたいという思いがこもっています。

ここから、テーマを決めて毎月1つの記事を書くという形式自体が、もしかしたら感動を伝えていくためには、適していないのかもしれないと思うようになりました。はじめからテーマを決めてしまうほど、より専門的な切り口を書かないといけないバイアスが強まるからです。これが、1つめの方針である、テーマをなくす理由につながっています。

次に、2の、まとめ記事ではなく、1つの図解を1つの記事で公開していくというスタイルについて、またも感動がキーワードになっています。どうしても、まとめて図解を公開しようと思うと、記事を公開するまでの時間が長くなってしまう。しかし、感動には鮮度があり、このビジネスモデル面白いから図解しよう、って思ってから、図解を公開するまでの時間が長いほど、当初の感動は薄れていきやすくなります。つまり、感動を届けるためには、できるだけ記事を公開するまでの時間が短いほうがいいのです。そうなると、まとめ記事ではなく、1つの図解を1つの記事で公開していくスタイルのほうが、よりタイムリーに記事が公開でき、結果的に感動の鮮度をおとさない形にできると思いました。

最後に、3の、有料ではなく、無料にするという方針を決めたのは、より多くの人にビジネスの感動を届けるため、ということもありますが、より正直なことを言うと、有料にすることで、記事を書く僕やメンバーがプレッシャーを自らかけてしまい、「しっかり書かなければならない」「やらなければいけない」「期日を守らなければいけない」という意識がつよまったことに起因しています。もちろん、定期購読マガジンをするからには、決められたペースを守ることは、読んでいただく方のためにはすごく大事なことなのですが、「やりたい」よりも「やらなきゃ」という意識が強まってきてしまい、そうした心の動きがつよまるほどに、純粋な感動や心の動きは、薄れていくように感じました。やらなきゃと自分を追い立てるほど、感動に鈍感になっていくからです。それでは、僕らのミッションに反してしまう。そう思い、有料にするのをやめよう、と思いました。

さいごに、今後に向けて

せっかく、何十人も購読していただいてる方がいるので、上記に書いたようなことはメンバーとも何度も話し、いろいろな意見が出たむずかしい決断でしたが、いまの僕らにとって、大事にしたいミッションに照らすと、必要な判断だとおもっています。定期購読マガジンというかたちで、チャレンジをしたことで、多くの失敗があり、多くの学びがありました。この学びを、これからの発信や活動にいかしていきたいと思います。

これまで、定期購読マガジンを購読していただいた方、また、単体での記事を購入いただいた方、ありがとうございます。継続を期待いただいていた方がもしいたら、うまく継続できず、申し訳ありません。これからは新しい方針のもと、より、ビジネスの感動が伝えられるようなかたちで、発信をしていければと思っています。これからもビジネス図解研究所をよろしくおねがいします。

ビジネス図解研究所 主宰
チャーリー


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