パーパスモデルを自動で生成するツールをつくった
共創を可視化するフレームワーク「パーパスモデル」、おかげさまで様々な方面から反響をいただいてます。今回は、よりパーパスモデルをつくりやすくするために、情報を整理さえすれば、自動で図が生成できるツールをつくりました!
追記:本ツールをリニューアルし、新たに説明の記事をつくったので、こちらをぜひご覧ください!(本記事の内容は古くなっているため、ご注意ください)
パーパスモデルとは...?という方は以下のマガジンにこれまでの記事がまとまっているので、ぜひ見てみてください。
簡単に言うと、中央に「共通目的」周囲に「ステークホルダー」を書き、その間に各ステークホルダーの役割と目的を書くことで、どんな意志を全員で共有し(共通目的)、それぞれの立場で何をするのか(役割)、何をしたくて関わっているか(目的)を理解しやすくするものです。
ちなみにこの図が「B Corp」という事例のパーパスモデルです。例として貼ってみました。以下の記事で詳しく紹介しています。
さてここから本題です。
これまでのパーパスモデルのつくりかた
パーパスモデルはこれまで2つのステップで作成していました。
順番としてはまず、スプレッドシートで情報を整理し、そこからパワーポイントもしくはkeynoteで図にする、という流れです。
このスプレッドシートが、図と対応しています。
つまり、これまでは、スプレッドシートの情報を見ながら、円が分割されているパワーポイントのスライドをコピーしながら、図をつくる作業が必要でした。
1のスプレッドシートで情報を整理するところまでは比較的できますが、パワポやkeynoteでのスライド制作の作業が慣れていない場合、この2の工程がきつい。やっぱり、図を編集するのがなかなか難しい人もいる。
パーパスモデルを自動でつくりたい
そんなこんなで図の編集をもっと楽にできたらなと思っていたときに「これスプレッドシートを記入したらそのまま自動で図がつくれたらめちゃ便利なのでは?」とひらめき、エンジニアさんに相談しました。
すると「できますよ」と即レス。神。さらに、1週間くらいでプロトタイプをつくってくれました。神。
そしてできたものがこれです。自動でつくる分、細かい文字の調整がしづらい、とか、いろいろと制約もありますが、ざっくり図で確認する、にはとても便利。(GIF画像になってて、繰り返し再生されるかと思いきや一度きりしか再生されないので、もう一度うごきを見たい方は記事をリロードしてください)
パーパスモデル自動生成ツールの使い方(5ステップ)
まず、こちらの記事から申し込みをしてください。
そうすると、自動でメールが届き、ツールキットの各種ファイルをみることができます(すでに申し込みをされている方は、これらのファイルが更新されているので、メールのリンクを改めて確認ください)。ファイルは全部で4つです。
・パーパスモデルツールキット-1(エクセル版).xlsx
・パーパスモデルツールキット-1(スプレッドシート版)
・パーパスモデルツールキット-2(keynote版).key
・パーパスモデルツールキット-2(パワポ版).pptx
の4つです。「-1」とついているのが工程1で、「-2」が工程2です。今回の自動生成ツールは、工程1に関係があります。ではここから、順番に説明していきます。
1. スプレッドシートもしくはエクセルを開く
スプレッドシートを開くと、こんなシートがあります。
2. シートに情報を埋める
ここにパーパスモデルに必要な情報を埋めていきます。「ステークホルダー」「属性」「役割」「目的」「場・プラットフォーム」「共通目的」を全て埋めていきます。文字数制限があるので注意(文字数を超えるとセルが赤くなります)。
3. シートを全選択してコピーしておく
全選択をして、シートの内容すべてをコピーしておきます。
4. 「パーパスモデル自動生成ツール」のページにアクセス
このページにアクセスします。アクセスするとこんな画面が開きます。
5. 入力欄にコピーを貼り付け、更新ボタンを押すと図ができる
左上に入力欄があるので、そこにコピーを貼り付け、更新ボタンを押します。そうすると、下のように図が自動で生成されます。現状は図の保存機能がないため、保存したい場合はスクリーンショットしてください。
もう一度やりたい場合は画面をリロードしてください。最初の画面に戻ります。使い方のステップは以上です。
現在、プロトタイプで制作したもののため、もしかしたら不具合や使いにくい点もあるかもしれません。その場合はコメントなどください。
繰り返しになりますが、細かい文字のレイアウト調整などはしづらいので、あくまですぐに検討したり、ひとまず図解でみてみたい、というときに便利です。
今回、このすばらしいツールをスピード感をもってつくってくれたのは君塚さんです。ポートフォリオサイトのリンクを貼っておこう。
最後に、新しくパーパスモデルの記事がほぼ同時期に公開されたので、リンクしておきます。「都市のブランディング」をテーマにしたパーパスモデルのまとめ記事です。ぜひみてみてください。
図解総研では、パーパスモデルのような「共通言語」をより使いやすく、より多くの人に活用してもらえるように、今後も様々なツールを開発していきたいと思います。
図解総研の活動が気になる方はぜひHPをご覧ください。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。サポートは「図解総研」の活動費として使わせていただきます!