見出し画像

ストアレコードの機能紹介③:限界利益管理機能

株式会社Bizgemの樋口です。
ストアレコードは「小売企業に良質な経営を提供する」をテーマに各種機能開発を行っております。リリースの背景や各種機能については下記のnoteもご参照いただきながらここではストアレコードの機能について深堀りしながら説明したいと思います。

導入のお問い合わせは下記ストアレコードのLPからお願いいたします。

限界利益とは

小売業の中でも特にEC事業では限界利益の厳密な管理が重要と言われます。販売手数料やアフィリエイト広告のように注文と連動する費用の割合が大きく、また販促としてクーポンや値引きで売上を大きく伸ばすことができることから厳密な利益管理をしないと売上は大きいのに利益が少ないどころかマイナスといったことも少なくないからというのがその理由です。

北の達人コーポレーションの木下さんも純粗利という表現ですが、限界利益を決める重要性を呟かれています。

私自身の前職でも限界利益の絶対額と限界利益率を、各サイトごとに週次で管理して、各サイトごとの収益性、販促の効率などを踏まえて意思決定を行っていました。

手数料率が35%前後と高いZOZO TOWNと手数料率は10%弱と低いものの、広告枠とクーポンでの値下げの訴求で売上を伸ばせる楽天市場の2つの性質の異なるECモールに出店していたため、どちらのECモールが利益貢献しているのか、販促を踏み込めるのか意思決定するためにも厳密に管理する必要がありました。

最終的には売上のシェアが大きかったZOZO TOWNの限界利益率をベンチマークに、楽天・自社サイトの売上に対する広告費比率の上限を決めてその範囲内で売上が最大化されるように日々の運用をしていました。一方で日次で売上と広告費比率を管理して、広告効果が鈍化して広告をかけても売上が伸びそうにないと感じたときには意図的に広告費を絞るなどの管理を行い、利益の最大化になるような運用をしていました。

限界利益をスプレッドシートで日次管理するには

これらの管理をスプレッドシートで行おうとすると添付の写真のように、注文CSVを別ファイルにインポートし、関数で日ごとの売上、原価、各費用項目を計算する式を入れる必要があります。

スプレッドシートでの限界利益管理

その上で、各ECモールやカートごとに注文CSVのフォーマットが異なるため、出店しているモール・カートごとにスプレッドシートを作成して、最後に合計欄を横並びにして比較するといった手間がかかってしまいます。

これらの集計作業を毎週の月曜の午前中に行い、先週の売上・利益の評価を行い、その週の販促や値引きの意思決定をするといった流れになっています。

ストアレコードにおける限界利益管理機能

ストアレコードでは上記のようなややこしいスプレッドシートを用いずとも、API・RPA連携で各種ECサイト・カートから売上データを取得します

売上に連動する費用をあらかじめルール設定しておけば自動で計算されるようになっています。

費用の自動計算ルールの登録

上記の費用設定に基づいて下記の通り、自動で各日次の限界利益のダッシュボードが確認いただけます。

限界利益のダッシュボード

また下記の通り同一のダッシュボード内で訪問者数・販売数・CVR・セット率などの各種指標をご確認いただけます。

限界利益ダッシュボード各種指標

限界利益管理体制の構築からサポート

ある程度自動で計算されるといっても、API・RPA連携できない広告費用・訪問者数の登録など一部オペレーション構築が必要な部分がございます。これらの運用フローの構築もご希望の事業者様にはコンサルティングサービスと体提供を予定しております。現状の自社の運用フローが整っていないと感じている事業者様はお気軽にお問い合わせください。

数値を改善するには数値を見える化するのが第一歩となります。限界利益レベルで貴社のビジネスを見える化する過程で、事業構造上の課題が浮かび上がり、具体的な対処方法を考えることができるようになります。

システム導入だけでなく導入後の経営改善まで含めたご提案ができると思っておりますので、経営管理体制に不安がある事業者様はぜひお気軽にお問い合わせください。


いいなと思ったら応援しよう!