【3分で海外プロダクト紹介 #25】 Volley
平日毎日19時に、3分で読める海外プロダクトの紹介記事を投稿するシリーズです。
先週金曜日は、自社API利用ユーザのためのAPIポータルを構築できるプロダクト「Blobr」を紹介しました。
今日のプロダクトはVolley。2021年10月31日時点で、Product HuntにてUPVOTEを1100ほど獲得しており、2021年10月20日週のランキングで1位を獲得しています。
一言で言うと、非同期のビデオメッセージングプロダクトです。
ZoomやSlackとはまた違ったコミュニケーションを生み出す可能性のあるプロダクトで、特にリモートワークを採用している企業に向いているかもしれません。
解きたい課題
リモートワークになり、対面でのビジネスに比べてコミュニケーションが欠如していること。
それにより、孤独を感じる従業員が出てきたり、ビジネスの推進力が落ちてしまったりすること。
課題に対する価値提案
非同期のビデオメッセージングという新しく気軽なコミュニケーションスタイルを確立し、リモートワークにおけるコミュニケーション量を増やす。
ソリューション
▼ 基本的な特徴
・Mobile及びデスクトップアプリが用意されています。
・ビデオはVolleyの機能のみで作成することができます。
・あるトピックについて、ビデオが順番に並びます。
▼ ワークスペースごとにビデオが綺麗に管理されます。
・ワークスペースごとにビデオによるコミュニケーションが管理できます。
・ビデオにリアクションをつけることができます。
・ビデオの再生速度を調整できます。
▼ ビデオの録画、テキストやファイルの投稿が簡単に行えます。
シンプルなツールバーで、ビデオ・テキスト・ファイルといった様々なコミュニケーションを取ることができます。
▼ 自分専用の会話スペースを作ることができます。
チャットツールにおけるTimes文化みたいなものを再現することもできそうです。
▼ 他のコミュニケーションツールとの比較
価格プラン
現在は、この新しいコミュニケーションスタイルを体感してもらうために無料で提供されています。
いつかのタイミングで収益化(有料化)していくことのみ、ウェブサイト上で明らかにされています。
筆者のつぶやき
Slackのビデオ版のような印象を抱くプロダクトでした。
Slackにも簡単に音声を録音する機能はついていますが、あくまでテキストコミュニケーションが中心で非同期のビデオメッセージングには最適化されていません。
Volleyは、非同期のビデオメッセージングに最適化されたUIであるため、Slackでは実現できない価値が実現できそうです。
我々はテキスト入力に慣れていますが、書くためにはキーボード操作やフリック操作を行う必要があり、読むためには画面を見る必要があります。
それに比べて、音声は話すだけで記録に残せますし、聞く時も画面を見る必要がありません。
既に、C向けサービスでは非同期メッセージングも増えてきましたが、B向けのプロダクトとしてVolleyが流行するかどうかは非常に興味深くみています。
また、業界関係なく利用できる「Horizontal SaaS」系のプロダクトになりますので、ハマれば指数関数的に流行しそうなプロダクトでもあります。
明日は次世代の「後で読む」プロダクトの「Matter」をご紹介します。お見逃しないよう、是非フォローをお願いいたします!