その価格は妥当ですか?
みなさんがモノを買うときに、この価格は妥当な金額なのかどうか気になることってありませんか。
普通にお店で売っているものであれば、他のお店と比べてみたり、よく似た製品と比べてみたりして
「あぁ、この価格だったら妥当だな」
と納得した買い物ができます。
ところが、製造業の企業が買う部品や材料、装置などは、その企業しか使わない部品や材料、装置が多くあるので、他に作っている購入先がなかったりよく似たモノがなくて、比べたくても比べられないということが起きてきます。
製造業の企業がやる次の一手は、過去に買った同じ部品や材料、装置やよく似た部品や材料、装置の価格と比べること。
ところが、いざ、比べようとすると出来ない企業が意外に多い。
そんな企業に見られる3つの特徴をお話ししましょう。
一つは、過去の購入履歴がデータになっていないこと。
比べたくても比べるためのデータがすぐに出てこない。
紙をめくって調べることもできますが、これでは調べるための作業の方が高くついてしまうかもしれません。
二つは、データになっているけれどデータの質が悪いこと。
比べたときに同じモノでも品名がバラバラだとか、価格の桁が間違っているとか。
そもそも注文書を出すために入力してて、データを分析するために入力しているわけじゃないから。
三つめは、「一式」になっていること。
一式いくらと書いてあって、一品一品がいくらなのかが分からない。
内訳がついていないこともあるし、内訳はついているけど一式でデータに入力されていて、内訳の一品一品をデータ入力されていないこともある。
これでは、せっかく同じモノがあっても比べることができませんね。
ある企業で価格の分析をするために、手間をかけてデータの整理をして価格の比較をしました。
その時に気付いたことがあります。
同じ部品なのに、一品だけで購入した価格が5千円なのに一式の中で購入した価格が5万円でした。
10倍違う。
一式に入れればどうせ分からないだろうと、購入先がうまいことやってたということ。
その価格は妥当ですか?
皆さんも一度、確かめてみてはいかが?
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