今の仕事のやり方はダメなんですか?
業務を見直ししたいという企業から相談を受けるのですが、今の仕事のやり方を変えることは、結構、大変なことです。
何しろ、これまでずっと続けてやってきたし、やめるにしても変えるにしても、実際に業務をやってきた人にとって納得感が持てないと思うのです。
そういう時に、一般のコンサルタントは「業務診断」をやります。
そこでは”標準的な業務のやり方”を基準にして、皆さんの会社の業務と比較して
「ここがダメ」
「あそこが出来ていない」
とダメ出しをして、
『ダメだから変えないといけない』
というストーリーで皆さんを納得させようとします。
でも、これまでやってきた仕事のやり方は本当にダメなのでしょうか。
私はこう考えます。
今、皆さんがやっている仕事のやり方は、やり始めた当初はそれで問題なかったんだと思うのです。
ところが、注文が増えたり、扱う部品の種類が数が増えたり、組織が変わったり、部署の人数が増えたり、人が入れ替わったり、そしてパソコンや情報システムが導入されて、そういった周りの環境が変化したことで、だんだんと仕事のやり方が合わなくなってしまったのです。
そう考えると、皆さんに周りの環境の変化を知ってもらい、その環境の変化に今の仕事のやり方が合わないことに気付いてもらうことが必要なのではないかと思うのです。
だから、私が業務の見直しをしたいという企業のコンサルティングを始めるときは、最初に
・なぜ、今、そのやり方をしているのか
・やり方を変えなければならなくなった
環境の変化は何か
・新しい環境に合う仕事のやり方は何か
を解明していきます。
そしてこれまで業務の見直しを行った企業の皆さんからは
「この活動は楽しい」
と言っていただいています。
「ダメ」じゃないんです。
合わなくなっただけなのです。
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