”品質”とはなんですか?
ある製造業の企業でディスカッションをしていたときのこと。
その企業で使われている言葉の定義について、「人によって定義が違いますよね」という話題があがりました。
その時に上がった言葉が「品質」。
その企業には「品質統轄部」という組織部門があるのですが、何をやる部門なのかイマイチ分からなかったのです。
一般的に「品質」は”製品やサービスが持つべき機能や性能”と言うことができます。
だから製造業では、品質管理課とか品質保証課というように製品の機能や性能が満足できるように管理したり、出荷する製品が機能や性能を満足していることを保障するということになります。
ところで、この企業の組織は「品質統括部」なので、品質管理も品質保証も統合的にやる部門なのかと思うじゃないですか。
違ったんです‥。
この「品質統括部」。
経営品質と業務品質を管理する部門だったのです。
経営品質とは「顧客の求める価値を作り出して市場の競争力を維持できるような”経営”の価値」であり、
業務品質とは「付加価値を生み出すプロセスとしての”業務”の価値」です。
そういう意味でこの企業で使っている「品質」は、多少違った定義になります。
同じ企業の中で同じ言葉が 違う定義で語られることがあると、それこそ『業務品質』が悪くて『経営品質』を落とすことになってしまうと思うのですけどね。
あなたも普段使っている言葉の定義をもう一度見直してみませんか。
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