あなたがやっている業務は正しいですか?
以前より、ある製造業の企業で研修の講師をやっています。
研修テーマは「業務プロセス基礎研修」で、製造業の基本的な業務と「他社ではこんなやり方をやってますよ」と 他社の事例も交えながら、若手社員に教えます。
あなたは「製造業の企業だから製造業の業務ぐらい分かるでしょ!」と思いませんか?
昼食のときに講師控室で、別の研修の講師として来ていたその企業のOBの方 3名と同席をして、お互いにどんな研修をやっているのかお話しをしたのですが、そのOBの方皆さんが仰られるのは、
「会社にずっといると他社のことを知る機会がないし、自分たちがやっている業務が本当にこれでいいのかどうか確認する方法がない。だから、あなたにやってもらっている研修内容の話を聞くと、ベーシックな話だけでなく、他社の事例も交えて聞くことができるし、うちの会社にとっては本当に必要で役立つ研修だと思うよ」と。
研修に参加された若手社員の皆さんからも、研修前に
「今やっている業務が自己流で”これで正しいのか”といつも考えている」
という声があって、自分の業務について課題意識を持っていました。
「あなたがやっている業務は正しいですか?」
実は、業務が正しいか正しくないかについて、答えはありません。
でも、基本的な業務と自分のやっている業務を比べて、基本的な業務と同じであれば、あなたはより深く業務を知ることができるはずですし、基本的な業務と違うのであれば、それは、そうしなければならないその企業特有の何かがあるはずで、その「何か」を知ることはあなたにとってすごく有意義なことになります。
その企業の皆さんは、基本的な業務を知り、他社の業務を知ることの大切さを知っている。
研修や昼食のひと時を通じてそう感じた次第です。
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