なぜ忙しさから抜け出せないのか？

コンサルティングを依頼される企業のみなさんは、ほぼ間違いなく、「忙しい」と言われます。
だから、業務の改善を依頼し、何とかこの「忙しい」状態から抜けて効率のいい仕事のやり方にしたい。
そんな期待を持たれています。

なぜ、忙しさから抜け出せないのか？

こんな忙しい時に限って、トラブルが発生し、忙しさに拍車をかける。
そんな経験をされた方も多いと思います。

この状況を知るために、山歩きの話を話してみましょう。

あなたは山の中の歩くのも大変なほど石がゴロゴロと転がった荒れた道を歩いています。
大きな石や滑りそうな石に足を取られればケガをするかもしれないので、足元に気を付けなければなりません。

目標の時間までに目的の場所に着かなければならず、

「とにかく、前に進まなければ…」

あなたはそう自分に言い聞かせて足元に注意しながら歩き続けます。

かなり歩いたときに、

「もうあと少しでゴールだ」

と思い、頭を上げたあなたの前には、渡れないほどの大きな谷があって、それ以上先に進むことはできなくなってしまいました。

もっと前に頭を上げて前を見ていれば、この大きな谷を避けて前に進むことができたのに…。

忙しいときはどうしても目の前のことにしか目が行かず、そういう人は、だいたいの場合、「今日、これをやらないと…」ということを言われます。

確かに今日のことはやらないといけないけど、時間を惜しんで目の前のことばかりに気を取られていると、先にある大きな障害に気付かず、結果的に、その障害の対応に追われてもっと忙しくなってしまいます。

「忙しさ」から抜け出すには、目の前のことばかりをやっていてはいけません。もっと先にある障害を早く見付けてその障害を未然に防がなければ、今よりも忙しくなります。

もっと顔を上げませんか？

そうすれば「忙しさ」から抜け出すことができますよ。

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