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”調達”と”購買”って何が違うんですか?

製造業の企業で、部品や材料を購入する組織の名前は何か知ってますか。
あなたの会社で当たり前のように使っている名前なので、他の会社でも同じ名前で呼ばれていると思われるかもしれませんが、

実は、
「購買部」
「資材部」
「調達部」
「資材調達部」
「資材購買部」
などなど、組織の名前は企業によって違います。

では、なぜその名前になっているか考えてみたことってありますか。

実は、組織のネーミングってすごく重要なことなんです。

例えば、先ほどの組織の名前に入っている「購買」と「調達」という言葉。
「購買」と「調達」って、やるべき業務が全然違うのです。

「購買」は、
 決められた購入先から、決められた業務や条件で買う
という業務を言い、

「調達」は
 どこからでもいいので、欲しいものを手に入れる
という業務を言います。

簡単に言えば、「購買」は繰り返しモノを買うルーチン業務であり、「調達」はいくつのモノをいつ、どこから買うかを総合的にマネジメントする業務なんです。

では、あなたの会社の部品や材料を購入する組織の名前はどうですか。
「調達部」とか「資材調達部」のように”調達”という名前がついているのに、ルーチン業務しかやってない。
そんなことはありませんか。

逆に、「購買部」とか「資材購買部」のように”購買”という名前がついているのに、「もっと安く買える購入先はないか」と新しい購入先の開拓のようなマネジメント業務をやっている。
そんなことはありませんか。

組織のネーミングは、その組織の人たちにどのような『行動』を期待しているかを表していて、ネーミングを間違えたりいい加減に名前を付けて”名は体を表していない”と、その組織の人たちは無意識の中で自己矛盾を起こし、力を100%出し切れません。

お暇なときにでも、あなたの組織の名前ってなんでその名前なのか、考えてみるのもいいのではないでしょうか。

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