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あえて揉めることをやれ!

コンサルティングをしていると、どうしてもプロジェクトが目的を見失ってしまって、無意識に妥協をしてしまうことがあります。改革プロジェクトには痛みを伴うことも多いので、メンバーが現場の抵抗や上司からのプレッシャーで萎えてしまって、大胆な変革を避けてしまったりすることも起こります。

そういう状況が見えてきたら、私はあえてメンバーが直視したくないことや聴きたくないことをそれとなく盛り込んだ”刺激の強い”資料を作ってメンバーをリーディングします。

時には、刺激が強すぎてメンバーと揉めることもありますが、それでいいのです。

硬直したプロジェクトを立て直すには揺さぶることが大事です。

そんな時、私がメンバーの皆さんにお話しするのは、

「湖畔が見えないくらい大きな池に船が浮かんでいる。
何もしなければ、船は安定して浮いているが、その時、船はどこに浮かんでいるのか分からない。だけど、その池に石を投じて波を立てれば、波は湖畔に反射して船の位置を知ることができる。
自分の位置を知るためにはあえて波を立てるしかない。
メンバーの皆さんにあえて揉めるような資料を見せることで、皆さんの今の立ち位置が見えてきたのではないですか?」と。

ものごとをスムーズに進めるために、どうしても波風立てずに進めようと考えてしまいがちになります。実際に改革プロジェクトをやっていると、リーダクラスの方々がメンバーの耳が痛いことを言うのを避けてしまうことがあります。

何度も言う必要はありませんが、必要なタイミングで言わなければ取返しがつかないことが起きてしまいます。

あえて揉めることをやれ!

硬直したプロジェクトを立て直す一つの手ですね。

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