「コンセプト」を決めよう!
現状を変えたい。
これまでとは違う、新しくて効率のいい仕事のやり方にしたい。
そのような想いを持ったことはありませんか。
“仕事のやり方”を変えるときに必要なのが「コンセプト」です。
「コンセプト」によって、出来上がる“仕事のやり方”は大きく違ってきます。
この「コンセプト」とは何なのか。
何気なく使っている言葉ですが、改めて考えてみるとイメージしにくい言葉だと思います。
自動車で「コンセプト」を考えてみましょう。
30年ほど前の自動車は、『ドライブを楽しむ』というコンセプトでした。デートのときに、さっそうと「スポーツカー タイプ」の車で迎えに行って二人ででかける。
そのような自動車がたくさん売れました。
ところが、20年ほど前の自動車は、『家族で一緒の空間を楽しむ』というコンセプトに変わりました。
家族で一緒に自動車で遊びに出かける。
ただ出かけるのではなく、行き帰りの時間も一緒に楽しみたい。
その当時は、室内が広い「ワンボックスタイプ」の車がたくさん売れました。
さらに、10年ほど前の自動車は、『環境にやさしい』というコンセプトになりました。
二酸化炭素などの排気ガスを出す自動車は全然、環境に優しくない。
ガソリンを使わない自動車がいい。
ということで、「ハイブリッドカー」や「電気自動車」が世の中に出てきました。
そして今は、『車は移動手段である』というコンセプトに変わってきました。
移動が目的なのだから、運転に気を使ったり、疲れたくない。ドライブを楽しむことなんて必要ない。
そう言ったコンセプトから、「自動運転の自動車」が開発されています。
自動運転機能は、「楽しむ」から「移動手段」というコンセプトの大きな変化から生まれました。
このように、自動車は自動車なのにも関らず、コンセプトの移り変わりとともに、「自動車」の出来あがり姿はコンセプトに合わせて作り込まれ、そして、世の中に受入れられていく。
自動車の話をしましたが、”仕事のやり方“も同じです。
ただ単に“仕事のやり方”を変えればいい、という訳ではなく、ちゃんと最初にコンセプトを決めること。
そうすれば、コンセプトに合せて全体の統一感があって、受け入れられやすい“仕事のやり方”が出来上がってきますよ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
拙著
『中堅・中小企業のための
確実に結果に導くプロジェクトディレクション』
書店にて絶賛発売中!
https://www.amazon.co.jp/dp/4495540637/
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆