ごまかし言葉を使わない
コンサルタントをしていると、提案資料や企画資料を作ったり、企業の改革活動やさまざまな取り組みの検討するための資料を作ります。
世の中のコンサルタントは、横文字や三文字英語(KPIとかBCPとか)を使うことが多いのですが、私がコンサルティングの師匠からいつも言われていたことが、
「”ごまかし言葉”を使うな!」
ということ。
自分ではごまかしているつもりはないのですが、話を聞いた人、資料を読んだ人にとって、
・よく分からないけど、耳障りがいい言葉
・理解できないけど、分かった気になる言葉
というのがあるのです。
しかも、聞いている人も読んだ人もなんとなく分かったつもりでサラッと通り過ぎてしまう。
そこを、師匠に指摘されるわけです。
その中の代表的な言葉が「○○化」という言葉。
標準化、共通化、無人化、層別化、可視化、などなど
挙げたらきりがありません。
「化」とは「その状態に変える」という意味があるそうなのですが、人によって言葉の捉え方が違うんです。
例えば、「部品を共通化する」とは、
「共通の部品に変えること」
「共通の部品を使っている状態にする」
「共通の部品に変える取組みをする」
「可能な範囲で同じ部品を使う」
「出来る限り同じ部品を使う
(=できなくてもいいけど…)」
と言うように、聞いた人が自分に都合のいい取り方をする。
なので、「部品を共通化する」というあいまいな表現ではなく、「共通の部品に変える取組みをする」と、誰もが分かる具体的な行動を書け!と。
意外と「○○化」という言葉を使いがちですが、これから意識して”具体的な行動”に置き換えてみて下さい。
今まで社内活動で動かなかったことが、動くようになるかもしれませんよ。
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